よりよい映像制作のためにBlackmagicURSAMini4.6Kを導入しました。
数ヶ月稼働し、そのポテンシャルを感じています。
注目は引き算
注目を集めるには見てほしい部分以外をシンプルにする必要があります。
その一つがボケによる集中点の作成です。
なぜ一眼レフの写真が美しく評価されるのか。そ不要な要素を適切にぼかしているからとも言えます。
人間の目のように集中して見ている以外の部分は、曖昧にしか見ていないのと同じです。
重要な要素以外を曖昧にすると視線を誘導出来ます。
無意識の注目はこのように行われ、それらが評価されている点の一つです。
なぜ、URSAMini4.6Kなのか
答えは、画質と質感への追求です。
ビデオカメラでは出せないURSAMiniの画質と質感。
そして一眼レフでは実現出来ない長時間の撮影。
近年目まぐるしく機材の性能が変わってきていますが、求めていた性能とコストバランスの良さがこのURSAMiniなのです。
よりよい画質を追求した結果のURSAMini
よりよい画質とは、総合的な高いキャパシティーです。
良質な画質の実現とは、幾つもの要素が総合的に組み合わさっているものです。
最近注目されているサイズ、フルHDや4K、8Kなどのサイズも登場していますが、それは画角のサイズであって1要素でしかありません。
ダイナミックレンジや色味の再現性などの要素があります。
これらの要素が複合的に高いものが良い画質と言えるでしょう。
デジタルシネマというBlackmagicDesignのカメラ
デジタルシネマとは、簡単な言い方では一眼をビデオに昇華させたものとも言えます。
正確にはまったく違う歴史ではありますが、一眼カメラの視点で見るとこのような感じなのです。
一眼レフのビデオ機能の弱点
一眼レフの弱点の一つは、連続撮影時間の問題。
一眼レフのセンサーを保護するために必要な措置で、長時間の連続使用が出来ない仕組みになっています。
ですので、このようなカメラは基本的に長時間の撮影には向いていません。
デジタルシネマカメラ(BlackmagicDesignやREDなどの機器)は、それらの問題など一切ありません。
メディアの容量の分だけ連続した撮影が行えます。
何故高画質なカメラなのか
スマートフォンで撮った映像はスマホでしか使えないからです。
根本的にセンサーが違うため業務機器には確実に劣ってしまいます。
動画マーケティングではiPhoneなどでも撮影出来てしまうと説明されてしまっている風評が影響しているのでしょう。本来あるべき動画マーケティングについても高画質であることは間違いありません。
それは動画の画質や質感がブランドイメージに大きく影響してしまうからです。
一般的なビデオカメラの違い
一般的なビデオカメラとの大きな違いは、画質です。
その次に、ボケと交換式レンズの仕組みと言えるでしょう。
画質は、鮮明度や質感の粗さです。
ビデオカメラは長時間の撮影を根本としているためあらかじめデータ量の抑えるために圧縮を掛けています。
そのため、カメラのような鮮明さに欠けてしまうのです。Blackmagic URSAMiniならばそれらの問題はありません。
カメラの性能そのままの高い出力が行え、一眼レフの仕上がりのままに映像を連続記録が出来ます。
美しいボケ味
ボケとは一眼レフのように、背景のぼやけた美しい写真のような仕上がりのことです。
ビデオカメラでは、中々このようなボケを得られません。
そして、交換式のレンズシステム。
多くのデジタルシネマカメラは交換式の本体とレンズが交換出来ます。
BlackmagicDesignのURSAMiniも同様に交換式の仕組みです。
その最新版のURSAMiniPro4.6Kは、レンズのマウントも効率的な交換が行えるような仕組みになっています。
レンズが交換出来る利点は、環境に合わせたレンズ設定を行える点です。
特に画作りを追い込む場合には、それ相応のレンズを使用する必要があります。
Blackmagic URSAMini4.6kはそのどちらのシステムも持っています。
優秀なダイナミックレンジがURSAMiniの最大のメリット
URSAMini4.6Kの最大のメリットは、このダイナミックレンジの高さです。
ダイナミックレンジとは、光の明るい暗いの収録出来るキャパシティーを示しています。
高い入力幅を持っていると、映像が白や黒に潰れてしまうのを防ぎ美観を保ちます。
結果的により繊細で美しい画になるのです。
スピード感が求められる状況の中で、クオリテイィーを維持し満足度の高い映像になります。
進化するBlackmagicDesign
以前は同メーカーのBlackmagic URSAを使用していました。
BlackmagicDesign URSAの弱点はその重量とセンサー感度部分でした。
センサー感度が高くない点は、少人数での製作には大きなデメリットになります。
特に光の量が少なくなる秋冬、そして夜間での撮影は致命的な弱点で、感度を上げてしまうとすぐにノイズがのる惨状でした。
URSAMini4.6Kのセンサーは改良され高い感度とダイナミックレンジがあるため、灯りが少ない現場でもしっかりと使える画として残してくれる点にあるでしょう。
URSAMini4.6Kに弱点がないわけではない
URSAMini4.6Kと記載されていても重さは3.2Kgもあり、放送用のカメラのような重さになってしまいます。
更にはURSAMini4.6Kだけでは使いづらく、リグを構成すると6Kg弱になり決して軽いとは言えません。
さらにURSAMiniの収録可能なカードの種類は極端に少なく、価格も非常に高価です。
音声の収録性能は高いとは感じませんでした。
レコーダーが必要ですし、入力端子の配置感など改善してほしい点はあります。
ですが十分に使える。だから使い続けたい。これがもっともシンプルな答えです。
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