Zacuto Canon C400 Top Plete レビュー

C400のリグに関するレビューです。

いくつも使ったわけではありません。
ですが、デザインや機能面から判断してZacuto製が良いと感じました。
その辺りを踏まえつつ実際の使用感についてもレビューしたいと思います。

Zacutoとは

Zacutoは、エミー賞を5度受賞した経歴を持つ映像制作者、
Steve Weiss(スティーブ・ワイス)とJens Bogehegn(イェンス・ボーゲヘン)によって設立されました。

バランスと一日中快適に撮影出来ることを重視した製品開発をコンセプトにしており、有名なのがZ-Finderシリーズではないでしょうか。Z-Finderは、モニタータイプのカメラにファインダーのカップを後付けするオプションパーツで、モニターの操作感とファインダーとしての機能の両立ができるアイテムで一部界隈で人気のアイテムだったと思います。

ホームページに行くと、Z-Finder以外にもリグ関連の商品を開発しており、
ケージ、リグ周辺のカメラアクセサリー全般の開発をしているメーカーです。

Zacuto Canon C400 accessory

Zacutoが発表しているC400のケージ、リグ全般です。
最近は、使用者に合わせた色々なパターンを用意しており、
ショルダーサポートを含めたリグまで全て揃える方向から、Z
-Finderだけなど、状況に応じてカスタムできる仕様になっていました。

今回、自分が購入したのはトッププレートだけです。
Zacutoはトッププレートだけ個別に販売してくれていたというのもありますが、
欲しい機能多かったのでZacutoにしました。

C400では、オールセットアップのリグから、
トッププレートと両サイドにアクセサリーポイントを増やすものが付いたケージ、
Z-Finderにトッププレート単体のバリエーションで販売されています。

Zacuto Canon C400 TopPlateの特徴

機能性といいましがた、他のメーカーのプレートと違って、
アクセスできるもののバリエーションが豊富です。

一つはコールドシューマウントスペースが設けられています。
C400バッテリー側に3箇所スペース設けられています。

機動力を優先しているのでトッププレートも軽い方が良い。
どっしりじっくり構えることはあまり想定していません。

可能な限り、軽量であるためには、
トッププレートに最初から機能が備わっている方が結果的に軽量になるはず。
という意識でした。

また、最初からシューマウントがあるので、
ネジの緩みを気にすることもないのも良かったです。

トッププレートのバッテリー側が優秀で、
コールドシューマウントのスペースにもなりますしNATOレールの代わりにも同時になっており、
画期的だと思いました。

付けられるアクセサリーの幅が広く、
アクセサリーのベース部分を削ることができます。

考えてみれば、カメラにつけるアクセサリーは概ね決まってきますし、
付け方もマジックアームかNATOレールに咬ませてといった感じ方法が
ほとんどだと思えばかなり合理的な設計です。

他には、15mmロッドを固定するスペースがすでに設けられています。

これも他のメーカーにない特徴です。
トッププレートとしては、かなり独創的で、
平面が少なくぱっとみ使いづらくも見えますが、そんなことはなかったです。

このロッドスペースも最初から設けられていることで、
他のアクセサリーをゴテゴテにしていく必要がありません。

このスペースを活用してフォーカスモーターを取り付けたりするのに役立ちます。

個人的にはそのような使い方はせず、
C400のモニターアームの一部として使っています。

C400のデメリットとして純正のトップハンドルは大きくて嵩張ってしまうのが嫌いでした。

トップハンドルを取り外し容易な形にしてカメラ収納時のスペースを確保したい。
そうおもって可能なかぎり平面的な入れ方ができる方法を模索していて、辿り付いたのが、

このトッププレートのロッドスペースを活用してモニターアームを取り付ける方法です。

モニターの取り回しが若干独創的にはなりますが、
慣れれば簡単ですし、コンパクトに収納できることで
リュック型のカメラバックにも解体せず入れることができます。

アクセサリーのパーツ数が抑えられたので重量もそれほど重くなっていません。

1/4、3/8のネジ穴、アクセサリーポイントについて

また1/4、3/8のアクセサリーポイントは見た目以上に多く感じます。

実際ネジ穴が多くても取り付けられるアクセサリーは、
干渉してしまう都合からそれほど多くはないのではないでしょうか。

それを考えれば、ポイント数的なところでは思いのほかあるように感じます。

1/4の周りにネジの緩み防止用のロック穴が空いていますが、
これはマッチしていないことが多く少し残念かなと思いました。

サイドのネジ穴については、
空いていますがあまり使えないような印象です。

理由はC400のボディー形状が長方形ではなく、
トップ部分で台形のように両サイドが削られているからです。

Zacutoのトッププレートは上面からあまり飛び出さない形状になっているので、
ボディーの干渉してネジ穴を活かすのは難しい感じでした。

これはトッププレートの軽量化のために空いているのか、
利用者の可能性を信じて用意したものかもしれません。

トッププレートフロント部分のスペース

Zacuto製のトッププレートの特徴としてZacutoレールというものがあります。

ただNATOレールが縦に走っているだけのものですが、
そのレールのフロント側に縦横両用のNATOレールポイントがあります。

これは便利でした。

NATOレールのロック機構の方式にもよりますが、スライドさせて固定することが可能です。

個人的には、トップハンドルをそこに付けていますが、別のものを付けるのも簡単ですし、
モニターのアームや拡張するための足がかりとして使えます。

それがダメでも3/8ネジの穴が空いていますでスペースが無駄になることもありません。

ここはすごく考えられているなと思いました。

マルチアダプターシューのポイントを残している

C400にはマルチアダプターシューがバッテリー側に一箇所設けられていますが、
このポイントを潰さないようにスペースが空いているのが良かったです。

上面を覆うタイプのトッププレートを付ける場合、
マルチアダプターシューは正直あまり使う場面がないことが多いためか、
トッププレートで覆い隠してしまうことが多い中、Zacuto製のものは残してくれています。

個人的にはまだ期待を残しているので、このスペースを空けておいてくれたことには感謝です。

他のメーカーのトッププレートとの違い

他のメーカーとの決定的な違いは、ある程度利用者を想定した割り切りです。

他のメーカーのトッププレートは、アクセサリーのベースマウントとしての役割に徹しているように感じます。

1/4、3/8の穴を色々なアクセサリーメーカーのパターンに合わやすく構成していくか拡張しやすく整えるのか。
みたいなところに主眼があるように感じますが、Zacuto製のトッププレートはもう少し割り切りがあって、
だいたいカメラマンが付けるのこれだよね。というゴールから逆算して作っているのではないでしょうか。

ロッドスペースだったり全体的に凸凹していて、
自由度がなく使い勝手が悪いようにも見えるんですが、割り切りがあるからこそ、
機動力が上がって逆に自由ではあるような感じです。

スタイルや環境によって見え方が大きく変わると思いますが、
C400の所有者層がどんな動きをするかを考えた場合、このパターンは正解なのではないかと感じます。

アクセサリーパーツが多くなれば、
重くなりますし高さが出ます。またカメラを振り回していればネジが緩んだりして、
気づかなければ事故の原因になる。可能な限りパーツも少なければチェックする箇所も減りますし、
メンテナンスにかかるコストも下がります。

デメリット

割り切りがある分、犠牲になっているものもあります。そこは理解できますが、
あまり効果的ではないと感じた部分も含め紹介します。

Zacutoレール式のトップハンドル機構

トッププレート中央に縦にNATOレールの溝が設けられています。
独特の機構すぎてZacuto製のトップハンドル以外使えない感じです。

利用用途が少なすぎて、
ちょっとここはメーカーの色が出すぎているなと思いました。

使い所がなく、浮いてしまったままです。

15mmロッドスペース

このトッププレートが選ばれにくいポイントとして15mmロッドを固定するためにプレートのロック機構の他、
1/4くらいロッドがスライドするスペースがあります。

このスペースのせいで、トッププレートのフロントに近い部分の重要なスペースを
犠牲にしているように感じもったいないと思いました。

トッププレートの面につけるところがないと感じさせてしまう要因となりますし、
ロッドを使わなかったら死んだスペースになってしまうので、全体的に考えると受けが悪いのかなと感じます。

総合評価

リグを組みたいけど軽量でいたいという方にオススメです。
C400の利用用途から考えると、ゴテゴテに沢山付けることはないと思うので
こういった割り切りの方が良いと感じます。

人を選ぶトッププレートではありますし、
C400以外につは付けられないので、転用のような汎用性はありません。

だかこその唯一無二感はあります。

剛性はしっかりしていて、ザ、アメリカといった感じがします。
赤いトレードマークが笹かなに主張していて格好いいです。

音感とキーカラーのイメージからそこはかとなくジオンの香りを感じなくありません。
個人的な利用方法としてはZacuto製のトッププレートの機能を
フル活用出来ているで満足度は高いです。

関連記事

  1. RED KOMODOの最新情報

  2. Canon C400のライバルは本当にSONYのFX6なのか。

  3. YC Onion pineta proレビュー、動画一脚のネオスタンダ…

  4. Flexshooter Pro、レビュー。小形雲台の決定版となるか。

  5. Kinekinity mavo Edge 8kの登場

  6. Rode videomic go2のレビュー

  7. antelope zen goレビュー

  8. Canon C300mk3のレビュー

PAGE TOP