iZotope RX8が発売されました。

izotope RXの新シリーズが発売されました。

得する人
・動画クリエイター
・動画クリエイターになりたい人

得する内容
・RX8がどんなものか分かる
・RX8の内容が分かる

結論

RX8エレメントは持っていても損はないと思う。
個人的にはダビンチリゾルブを使っている人ならそれほど重要性はは感じません。
Premiere ProやFinal Cut Xを使っている人ならば絶対もっておいて損はないと思います。

ダビンチリゾルブを使っている人はそれほど重要性ではない理由は
無償でノイズリダクションプラグインが付属していて、それが結構優秀だからです。
もちろんRXシリーズの使い勝手、細かさや性能には遠く及びません。

ですが他の動画編集ソフトはノイズリダクション機能についてはRX型の音声を解析して
ノイズを分離するというより、やや平面的な処理をしている印象に感じます。

操作系が少なく使い勝手は良いのですが、どうしても全体的で
「ココが」というような所には対応できていない印象です。

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RX8エレメントを持っておけば、ミスしてしまった音声部分をRX上で挽回できる可能性もあります。
とくに動画クリエイターの場合、ワンオペや少人数でのオペレーションであることが多いと思います。

映像のチェック、内容のチェックに音声のチェック、進行管理や出演者へのディレクションなど全てを
パーフェクトにチェックし続けるのは正直難しい
でしょう。

そこで少しでも保険を掛けておくためのお守りとしてRXは価値があると判断しています。

勢いに乗っているiZotope

ここ数年iZotope社の勢いを感じています。
日本に力を入れているというのも聞きましたが、開発のスピードがだいぶ速くなっている印象です。

AIを導入し、改善提案を出してくれる機能や総合的に良い感じにしてくれる機能など
専門ソフトだから面倒くさい、玄人向けの印象を一蹴する機能も盛り込まれていて非常に魅力的でもあります。

そもそもRXシリーズとは

RXはオーディオリペア専用のソフトになります。
基本的な機能はスタンドアローン型のソフトになり、個別機能の一部がプラグインとして
機能するようになっていて、RXをDAWと連携させることも可能となっています。

基本的にはスタンドアローンタイプのソフトになるので、必要な部分だけはオーディオ書き出しをして
そのデータを修復した後、改めて動画編集ソフトに入れ込むような構造になりますが

一部機能はプラグイン化しているので、そのままPremiere Pro上で機能を使うこともできます。
ですので、新しくRX elementを機動する必要もないかもしれません。

効率的な視点でもノイズ除去が出来るソフトとして優秀だと思います。

オーディオリペア

オーディオリペアとは、最良ではない音を良い音にまで改善するソフトです。

主にノイズが乗ってしまっている音をノイズを除去して
使える音にまで回復させるところからオーディオリペアとなっています。

ですがRXシリーズに頼った撮影の仕方をしてしまうと失敗するでしょう。
何故なら、オーディオリペアと言っても、その本質は修復保全ではなく研磨作業だからです。

そもそも>質の悪い音は研磨しても綺麗な光沢が出ません。</span
これはiPhoneの動画素材を色調整しようとするのと似ています。

iPhoneなどの動画素材はデータ量が軽く
LUTを充てるとハイライトやシャドウが色調整に耐えれず赤や青、紫といった
ノイズが混入し素材が破堤していってしまう感じと同じです。

カラーのbit深度深くデータ量のある動画素材の方が
LUTも綺麗な発色になり成立するのと同じ感じです。

もっと簡単に言えば、フルHDよりも4Kの素材の方がきめ細やかなのでビットレートが低くても
綺麗に調整出来る感じと言えばいいでしょうか。

オーディオ素材の場合はbit深度を上げ
専用のレコーダーなどオーディオアンプがしっかりとしているもので
収録したものが良いでしょう。

その前提が十分でない場合はRXや他のソフトも有効に機能はしないとして
投資順を計画していくのが良いでしょう。

RX8の魅力

ノイズリダクションソフトの最高峰です。
あまり悪いところなく完成されているという感触です。

他のノイズリダクションソフトもizotope RXシリーズを参考にしている節を感じます。
グラフィカルでUIも洗練されています。
DAW方面では珍しく直感的で視覚的な配慮を前衛的に取り組んでいるメーカーです。

アイコンなども多用しているので
専門用語もアイコンイメージと結びつければ比較的理解が進みやすく
上級者向けの専門用途でありながらも全方位受け入れられるような配慮を感じます。

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君臨し続ける不動の地位と実力

多分これほど細分化されているノイズリダクションソフトは他にないでしょう。
その細かさと精度の面で他の追従を今だ許さない印象を感じます。

時代の最先端を切り開いているメーカーの製品は模倣の対象によく合います。
アクションカムの名前を世界に広げたGoproも今や
中華製アクションカム勢と接戦を強いられている状況を鑑みてもそうです。

マーケティングの世界でも手法として扱われている節があるので仕方ないのかもしれません。

特異なソフトの優秀な部分を模倣し改良した二番手メーカーが時代を牽引しやすいという結果も出ています。
その点で言えば、iZotopeは未だにライバルの追従を許さない
圧倒的な差があると捉えていいのではないでしょうか。

多分、音声とノイズを分離するには非常に難解な解析アルゴリズム必要なのと
今までのビックデータそしてポストプロダクションのノウハウの三者が必要なのだからなのかもしれません。

RX8 Elementで使える機能

動画クリエイターにとってあると便利な機能をRX8の中から紹介したいと思います。

Voice De-noise

声の成分を分析して、残りのノイズ成分を除去します。
音声に特化しているのでインタビューなどの収録した動画に向いています。

スレッショルドとリダクションと大きな摘みがあり、効果量とリダクションレベルの調整を行う事ができます。
その他に細かい帯域を抑えることが出来るので低温で鳴っているフロアノイズなど集中的に除去することも出来ます。

Repair Assistant

リペアアシスタントはAIが自動でRX8エレメントの中で
使える機能を駆使して最適な除去を提案してくれます。

中々、操作方法など細かなパラメーターが多いので難しい場合には
とりあえずリペアアシスタントの結果で処理するのが良いでしょう。

RX7よりも進化しているようなので、精度が上がっている可能性があります。

De-clip

マニュアル録音でピークを越えて音が割れてしまった部分を回復させる機能です。
ライブや音楽系のイベントなど音のダイナミックレンジが広い撮影では
このようなクリップが発生してしまう可能性が高く、そのような場合に有効な機能です。

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