Canon R5CのファームウェアアップデートでNetflix認定カメラに

Canon R5Cのファームウェアのアップデートがリリースされています。

現在は、まだ日本語のサイトに登場していませんが、英語版のサイトには記載があります。
海外サイトでもリリースのニュースが出ていました。

アップデートでは、XF-AVC、MP4、両方のコーデックのLog-3での撮影での画質向上が図られており、
このアップデートによりNetflix対応のカメラになるとのことです。

この違いについて調べてみましたが、具体的なものが示唆されているものを
見付けることはできませんでした。

とはいえ、これは画質が向上していることは間違いなさそうです。
なにせアップデートによりNetflixの認証が得られているのですから。

画質のどこが改善されたのか

個人的な推察としては、暗部のノイズ改善なのではないかと感じています。
R5CはR5のセンサーを使用した8K撮影が可能なカメラで、高画質が売りです。

センサーはRED V-RAPTOR 8K VVやRED V-RAPTOR 8K S35と同程度数のCMOSセンサー
で撮影が可能ですが、センサーサイズの違いによりダイナミックレンジ変わってきます。

一つ一つのピクセルセンサーの間隔が空いていることで
高いダイナミックレンジを稼ぐことが可能で、低ノイズにも繋がります。

R5Cのセンサーサイズは詰まっている方なのかも知れません。
Cinedのレポートでもノイズが出やすいカメラとなっていてS/N比は、あまりよくありませんでした。

その点で考えると、Log-3は、Log-2よりもハイライト、
シャドウ部分がフラットではないため強く出力されます。

特に暗部ではノイズが目立ちがちなり、
Netflixの認証が受けられなかったのではないでしょうか。

今回のアップデートで、その部分が改善されているのではと推測しています。

そこで考えられるのは、アップデートでLog-3の改善が行われたのか
XF-AVC側の処理の改善が行われたのかは、文面上、
Log-3でと他のカラースペースでの記載がないのを見ると、Log-3のカーブを改善したのかもしれません。

すると、根本的なノイズが改善が改善されていないのではともネガティブに考えてしまいます。
しかし質実剛健で、記載にない部分にまで改善を加えているCanonのことを考えると、
XF-AVCの処理についても改善が行われていて、一番効果が顕著なLog-3にだけ言及したとポジティブに捉えることもできます。

この辺りは実際に使っている人の喜びの声を期待したいところです。

TILTA Canon R5C/R5/R6用ケージ

発表されたアップデートは6月から7月に

実は、このアップデート日本ではあまり注目されていません。
NAB2023の発表でCanonのシネマラインのアップデート内容の発表が行われたためです。

この発表のアップデートでは、システム上の様々なアップデートが予告されています。
特にR5Cでは、写真モードと動画モードの切り換え時間の短縮などが注目されています。

今回のアップデートでは、そのような内容はまだ含まれていませんので
注意してください。

Netflixの認証とは

Netflixにより認定されたカメラは
ざっくり言えば、映画用シネマカメラとしての認定です。
とはいえ、認定なんてものは本来存在していません。

あくまで、社会的なムーブメントとしてNetflixの認定が
正規の映画用カメラというルール感を持っているという日本臭い空気がここにはあります。

ですが、映画と言っても様々なスタイルがあり自主制作映画が評価され劇場化されたり
カメラについては何でもありなところがあります。それは今も変わりません。

ですので、ここでいう認定はあくまで、商業映画用のカメラというのが
Netflixの認証の意味合いなのでしょう。

Netflixの認証を受けるための壁

商業映画用のカメラとしてのハードルをどこに保つのか。
この辺りを一番シビアに考えているのがNetflixなのだと思います。
全世界を相手にしているのはNetflixただ一社でしょう。
厳しい基準を持つことで、世界にクオリティを担保しているとアピールに繋がります。

Netflixの認証に関わる最低条件を少し見てみましょう。

・最低3840以上のフォトサイトセンサーであること
・無圧縮RAW、圧縮RAWまたは10bit422イントラフレームで撮影できること
・データレートが24fpsで240Mbpps以上であること

このほかにも色々ありますし、公表されていない部分でも細かなチェックがあり判断しているようです。

これらの厳しい審査を越えて晴れてNetflixに認められると、Netflixでの商業映画用のカメラとして使えるようになります。

R5Cで認められたのはXF-AVCだけ

Netflixで認証されたカメラの一覧を確認してみると認められたのは、XF-AVC 4Kのみでした。
RAWでは認証を得られておらず、この辺りもノイズが問題になっているのかもしれません。

確かに、屋外撮影で影になっている部分ではノイズが少し気になる感じがあったような気がします。このノイズを何とかしないと、Netflixには認めてもらえないわけですね。

他のカメラの認証具合を見てみましたが、かなりハードルが高い模様。
SNOYのカメラもVENICEシリーズ以外は、
XAVC-I(4K)でのみ収録と限定されているようで中々の感じです。
注目したいのは、リモートカメラのFR7と小型のFX3が認証を得られているのは、大きいと感じました。

R5Cの認証をプレスリリースに書いたのも、SONYのFX3が認証されていることを受けてカウンターとして打ち出したかったのかもしれません。

そんなことを思いました。

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