試される信仰心 逆襲のAMD

CPUの分野で一強だと思っていたインテルですが
ここに来て逆境の兆し。

CPUの移り変わりの予兆が今後どうなっていくのかを
考えていきたいと思います。

得する人
・動画クリエイター
・パソコン好きな人
・パソコン買い換えを検討している人

得する内容
・CPUについての動向を知れる

インテル最強時代の終わり

CPUと言えばインテルでした。
「インテル入ってる」のキャッチコピーともに時代を作ってきたCPUです。

AMDも当時は非常に窓際の状況に置かれていて
メインPC大型PCは全てインテルのような状況が続き
AMD製のCPUは低価格向けのPCに向けられている印象でした。

しかし2018年以降インテルが発表している
開発ロードマップに遅れが出始めてきました。
それは開発の限界が来ている
予兆だったのかもしれません。

物理限界の直前か

CPUはON、OFFのスイッチ回路の集合体です。
出力出来るのが0か1です。

2進法で計算されON、OFF回路を組み合わせ
複雑な計算が出来ることを可能にしたのがCPUになります。

CPUの開発の歴史はこの回路の数を
増やせるかというものでした。

一つ一つの回路を無く小さく
密度をあげて搭載することで性能をあげられるという物理的なものなのです。

しかし回路は電気信号で動くため、小さくし過ぎると
回路自体が反応しないという現象が発生します。

ただこれはあくまで開発にかかる弊害の一辺でしかないのですが、
そもそも小さな板に載せるにはもう限界レベルの小ささに
到達しているというのが一つの回答です。

CPUの仕組みと流れについて
複数の記事を読み進める事をオススメします。

第232回 Intelの10nmプロセスの不思議、「10nm」はどこにある?
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1909/20/news016.html

返り咲くAMD

細々と開発を続けてきたように見えるAMDですが
インテルの遅れとAMDの新開発のCPUが次第に成果を出し始めてきました。

AMDはインテルと比べると比較的割安なCPUを提供しています。
しかし、公表しているパフォーマンスが実機では出ないなど
酷評されている歴史があり信頼できるメーカーと
言える状況ではありませんでした。

ですが近年は違います。
ようやく、実働スペックもインテルに追いつき始め
価格も比較的安いのが評価されています。

2019年モデルは低電力化も実現し、PCのランニングコストとなる
電気代の節約や発熱を抑えることにも貢献している印象です。

2019年、BNCのランキングにも
AMD製のCPUの売上がインテルを上回る事態となりました。

この記事にも書かれていますが、大手メーカーの採用による
シェア拡大とAMDの着実な成長が見て取れる形になっています。

AMDの第3世代「Ryzen」がぶっちぎり、発売後も6割のシェアをキープ
https://www.bcnretail.com/market/detail/20190903_134348.html

AMDを救ったビットコイン採掘者

AMDの返り咲きに貢献したのはビットコインブームです。

パソコンを使ったマイニング作業にはインテルよりも
並列演算の得意なAMD製の方が良いというのが
話題になりAMDの基板作りに貢献したと推測しています。

クリエイターとしてのPC選びが分かれる時代に

何故こんな話しをしたかと言えば
クリエイターがPCを選ぶ判断基準が一つ増えたという点です。

そしてCPUとソフトウェアの親和性を人自身でも
判断していかなければなりません。

PCの購入は中長期的な投資みたいなものです。
CPUのメーカーやパーツの組み込みの違いによって
性能の差が出てます。安いだけではなく信頼できるのかを
自分自身で選び判断しなくてはなりません。

市場の変化を読み、購入後の3〜5年安心して
使うための未来を創造する必要があります。

インテルがなくなることはないと思いますが
AMDに時代が移り変わっていった時に自分の環境は耐えられるのか
についても考えておいた方がいいでしょう。

ダビンチリゾルブでのCPUの検証をしている記事があったので
細かい部分はこちらの記事が参考になると思います。

https://kaden.ldwyl.com/davinci-resolve-cpu/

TSMCの動向がきになる

個人的に気になるのはiPhoneのCPUなどを手がけている台湾のCPUメーカーTSMCです。
主にモバイルCPUで有名なメーカーですが、実はインテルもAMDの
半導体を請け負っているのです。

アップルが独自CPU搭載の話しもあり開発は多分TSMCです。
ここは7nmプロセスのCPUを開発しており
アメリカと中国との囲い込みの種にもなっています。

第三勢力の台頭も考えられる中
CPUの開発環境は三つ巴の戦いになりそうです。

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