正直、もう古臭い言葉になりつつある「動画プロモーション」当たり前のように動画を見る時代に
動画プロモーションというよりは、インフルエンサーマーケティングだと言われがちです。
間違いではないでしょう。
しかし、全ての企業がインフルエンサーマーケティングが合っているかと言われれば違います。
だからこそ、今の動画プロモーションの可能性を探ってみたいと思います。
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーなど
登録者数やファンを抱えている人の求心力を使用して
商品の宣伝、購入に繋げる活動です。
広告と何が違うのかと言うと、インフルエンサーマーケティングは、
インフルエンサー自身の持つ媒体やチャンネルといったフィールドの中で
自社の商品やサービスを絡めた紹介や宣伝活動をしてもらうことがインフルエンサーマーケティングになります。
インフルエンサーマーケティングの具体的な例として
・インフルエンサーが宿泊先を自身のチャンネルで紹介する。
・自身のチャンネルや記事で商品のレビュー。
・自身の講演や配信などで商品の紹介や商品について触れる。
・自身の活動や企画の中での施設の利用や紹介が含まれる。
現在のインフルエンサーマーケティングではインフルエンサーのフィールド上で
自社の商品を取り扱ってもらうこと全般がインフルエンサーマーケティングとなります。
コラボや自社のチャンネルへの出演はPR活動
コラボ企画や自社のチャンネル出演はインフルエンサーマーケティングではありません。
人によっては、インフルエンサーマーケティングとして紹介する人もいるでしょう。
間違いではないと思いますが、混乱してしまうためここでは、そのような活動はPR活動と定義します。
視聴者目線で考えてみてください。
インフルエンサーが企業とコラボしていたら、
それだけで全てではないにせよ、「広告案件なんだな」と勘ぐりませんか?
自社のチャンネルに出ている場合も同様です。
よっぽどの理由がない限り、インフルエンサー側から出演したいという形にはならないし
視聴者もその意識が強く働いています。
すると、これは「広告案件だな」と勘ぐることでしょう。
この意識が強く働く場合は、インフルエンサーマーケティングというニュアンスがあるものの
視聴者の意識はPR活動となります。
インフルエンサーマーケティングとはどんなものなのか?
立ち返ってみると、インフルエンサーマーケティングはインフルエンサーが主体的に
「オススメ」していることがインフルエンサーマーケティングです。
大切な意識はインフルエンサー自身の主体性です。
誰かに勧められたわけではなく、「インフルエンサー自身で」という感覚が強く出ていること。
これがポイントでした。
友達や先輩のオススメの延長にあるものだと思ってください。
信頼出来るから「信じてみようかな」という気持ち。
これを利用しているのがインフルエンサーマーケティングです。
何故、このような【信頼出来るから「信じてみようかな」】が大切なのか。
それは、商品やサービスを理解するのが難しいからです。
今はどのような商品もサービスもどれも比較的良くなりました。
どれもハイスペックです。
その中で選ぶ基準を理解しようとすると、
どうしても専門的な知識や長く関わってきた見識が必要になります。
正直、素人では判断できないくらいの差のものが多いのです。
すると何が起こるのか。
多くの人は、比較検討した時に挫折してしまいます。
商品が気になっているのに、商品を選ぶために勉強をしなければならない。
非常に苦痛です。
頼れる人のオススメの方が、自分で考えずに済むので楽なのです。
インフルエンサーは、そういった一般層の信頼を活用して、
商品の販売やPRに協力する活動がインフルエンサーマーケティングなのです。
インフルエンサーマーケティングが使える企業
インフルエンサーが持っているのは一般層のへのPR効果です。
多く活用されているのはBtoC向けの商品やサービスへのPRに、
インフルエンサーマーケティングは活用されています。
お分かりの通り、一般的に言えばBtoB向けではありません。
インフルエンサーの時代
商品やサービスが無数にあり、どれも似たよりよったり。
正直どれを選んでいいか分からないし、溢れる商品に疲れてしまっている時代です。
数年前から「家電芸人」や○○専門芸人、芸能人などの属性タレントも増えてきました。
彼らは、専門生を高めるブランディングとしてやっているのかもしれませんが、視点を変えて考えてみてください。
家電ですら専門家がいたり、目玉焼きや醤油と言った料理や調味料ですら専門家が生まれる時代です。
逆説的に考えれば、調味料一つですら商品過多で専門生がないと判断できないくらいに商品が溢れていることを指します。
こんな時代では、商品一つを選ぶのも一苦労ですよね。
だからこそ今の時代はインフルエンサーが重宝されるのです。
難しいことを全てすっ飛ばして、信頼できるもの。
一人一人にかかる判断の重圧をすっ飛ばして、良い物を選びたい。
そういった時代だからこそ、インフルエンサーが求められているのです。
逆に言えば、このような状況はよりクローズド化していくことを指しています。
マーケットよりも、人と人との関係性が結局は大事にされてくるようになってくる。
そのような状況になっていくと感じています。
動画プロモーションの考え方
さて本題です。動画プロモーションは死んだのか。
結論、死んではいません。
これからの動画プロモーションは、バックサポートの時代に。
一般的な広告やプロモーションと呼ばれるものは、
大々的なキャンペーンのような活用のされ方に寄っていくと予想しています。
理由としては、広告も量や規模の戦いになりがちになるため
規模感での優位性で闘ってくる可能性が高いからです。
多くの企業はそのやり方をするのは難しいでしょう。
するとどうなるのか。
別の方法でプロモーションをしてゆくことになります。
バックサポート的な動画プロモーションとは
インフルエンサーマーケティングと併せて協力や連携をしてくプロモーションの動画です。
現在はインフルエンサーのコミュニケーション能力に頼っているところが強いですが
それも変化してくるでしょう。
インフルエンサーのチャンネルや発信であってもコミットメントを求められるようになるはずです。
海外では、ライブコマーズなどが大きく市場を伸ばしている点も忘れてはいけません。
このことからインフルエンサー自身が宣伝しやすい環境を作っていくことが
次ぎのプロモーションで大切になってきます。
例えばどのようなものか。
機能を紹介するアニメーション
製品や機能を紹介するアニメーションは、
インフルエンサーが紹介の中で差し込むために使う動画です。
インフルエンサーが商品を紹介したりレビューする中で、必ず触れるだろうテーマが「機能」です。
しかし、インフルエンサーが機能を全て分かっているかと言えば違うでしょう。
インフルエンサーといえどもあくまでユーザー。
開発者側ではありません。
そこで紹介時のフォローとして機能を紹介するアニメーションを自社側で準備し、
インフルエンサーマーケティング時に提供するように準備しておきます。
インフルエンサーとしてもアニメーションがあることで、間を作ることもできますし
機能をコミュニケーション能力だけでカバーする必要がなく、負担を減らすこともできます。
自社としては間違った機能紹介にならず誤解を防ぎ、自社の特徴もさりげなく主体的にPRすることも可能になり
Win-Winな関係を作ることができます。
ポイントは事前にアニメーションを準備しておくことです。
インフルエンサーと企業では時間の感覚が違います。
インフルエンサーが反応しているということは、
あるいみ、タイムリーなメリットがあると判断していると予想していいでしょう。
タイミングを逃すと、インフルエンサーの興味や交渉も決裂しがちです。
ですので、すでに準備ができた状態で交渉に臨むことが動画プロモーションでは大切になります。
検証動画素材
インフルエンサーは時間のかかることを嫌います。
検証などのような時間がかかる部分に立ち会うような場合、嫌煙されてしまいがち。
また検証が動画の中で必要となると、そもそもニーズが合わないと断れてしまうことも。
するとアプローチできるインフルエンサーがそもそも限られてしまう問題も発生し
アプローチ層が限定されてしまいがちです。
そのような問題を回避するのが、検証動画素材です。
検証動画素材は、2つパターンを準備します。
検証比較動画
検証比較動画は、検証比較の部分がパッケージとして完成されている動画です。
比較前と後、検証中の動画が30秒から1分程度にまとめられている動画をナレーション込みで準備します。
ナレーションを入れる理由は、検証動画は状況を把握しづらいため、必ずと言って良い程言葉で補足する必要がありますが
インフルエンサーなどのチャンネルではコミュニケーションが主体です。
検証の様子を視聴者に見せるだけという場合、使える時間は5〜10秒程度。
これ以上長い場合の検証は、必ず声を入れてくるはずです。
間を持たせたり、説明をさせるためにも動画上で何をしてるのか、
何を説明してるのか、インフルエンサー自身が理解する必要もあるので入れておく必要があります。
また検証比較動画を渡す時にはナレーション無しのパターンも準備し、渡すように配慮しましょう。
検証動画素材
この動画は、検証過程をそのまま収録したものことをさします。
検証動画をどのように使うかは、インフルエンサー次第です。
検証過程のフル尺が必要な場合もあります。
インフルエンサーの狙いに応じて渡せるように準備しておくのがポイントです。
動画の質感に拘る
検証動画は、どうしても過去の古いものを活用してしまう場合もあるでしょう。
しかし、インフルエンサー自分のチャンネルのブランドを最も大切にしています。
ブランドを傷付けられると感じたのは、断る可能性があり、
それを回避するためにも検証動画であっても質感にはこだわりインフルエンサーの
動画の中でも使えるように整えておく必要があります。
動画プロモーションの考え方
時代の変化に応じてインフルエンサーが力を持つようになり、これからもそれは変わらないでしょう。
そのなかでどのように動画プロモーションをしていけばよいのか。
その一つがインフルエンサーマーケティングを支援する動画プロモーションです。
今回は、バックサポートをイメージしてもらうための動画プロモーションの例として紹介しましたが
バックサポート的動画プロモーションは、これだけではありません。
ご相談いただければ、その他のパターンについても紹介していきたいと思っております。