C300mk3を使ってみて分かった事

C300mk3の追加レビューの延長になりますが
今回は機能よりも運用面で考えることを書いていこうと思います。

DGOセンサーの活かし方

AEシフトがDGOセンサーをより活かす方法だと思います。
DGOセンサーとは暗部と明部の輝度をそれぞれ別のアンプでキャッチして

統合した映像素材として吐き出す技術で圧縮前のセンサーの光情報をキャッチする部分での
機能なのでノイズゲートや圧縮コーデックに影響を受ける前の段階で行われる処理です。

ですのでCinemaRAWLightでも活かせますし
XF-AVCでも活かせる技術となっています。

通常の使用でも基本的には高いダイナミックレンジが得られますが
DGOセンサーを100%活かすには

AEシフト
スポットライト
バックライト

この3つを使うのが良いと感じました。

AEシフト機能

カムコーダー系に搭載されていて、写真のRAWやLogから入った人からすると
オートISOやビデオカメラ系の機能なのでダイナミックレンジに全く関係ない機能だから
無視していた人も多いかと思います。

個人的にも当初は無視していた機能です。
こんなの必要なの? と当初思っていました。

そもそもRAWやLogで撮影するのに(そもそもダイナミックレンジはそこで最大限確保する)
オート機能(速度優先のセットアップに時間を掛けない)を活かすための機能じゃなかったけ?
くらいに思っていたのですが

使ってみるとどうやらDGOセンサーのHi-Lowの輝度のキャッチ配分
ここで調整するような感じでした。

そのためDGOセンサー搭載機はAEシフトも調整し
ダイナミックレンジを環境に合わせて最大限確保するのが大事だと感じました。

C300mk3を使用して書いていますが
C70でも同様のセンサーならば活かせるのではないでしょうか。

AEシフトとは

Auto Exposure Shiftとのことで露出域のバランス調整をする機能のようです。
あまり詳しく分からないのですが
ハイを抑えたり、ロウを上げたりし白飛びや黒落ちを抑える機能です。

主にカムコーダー系のカメラに搭載されている印象で
他のカメラ搭載されていても撮影方法によっては重要度が高くないと
今まで思っていました。

※ もちろん、やっている人はやっていたと思います。
自分が至らなかっただけかもしれません。

ダイナミックレンジを活かすという点ではそれよりもLog撮影によりガンマカーブをおさえることと
RAW撮影でセンサー能力を最大限活かす方法が最短距離だと思っていました。

そのためAEシフト機能はほぼ無視していたのです。

ですがDGOセンサーではその輝度のキャッチ配分に影響を与えるのであれば
ダイナミックレンジに直結しているため触る必要があると感じました。

AEシフトをショートカットする機能

AEシフトはマニュアル機能で配分調整をする機能です。

オートでセットアップではないですが
環境に合わせて手早く調整したい場合には
「スポットライト」「バックライト」ボタンでセットアップするのがオススメです。

これはAEシフトの機能をワンストップで調整する機能です。

スポットライト機能ボタン

スポットライトは名前の通り、被写体にスポットライトが当たるような
白飛びが気になる場面や被写体に
光が当たっていても暗い背景を活かしたい場合などに使えるボタンです。

AEシフトでマイナス設定をする状況です。

スポットライト機能は舞台撮影などのイベント型で強いライトと
背景のディティールを残さないといけないいような場面や
転換が激しい場所でセットするのが良いと思います。

そもそもC300mk3が暗部にも強いカメラなので白飛びさえしなければ
ポスプロで持ち上げられますし、かなり強い耐性を持っているので不安は少ないです。

ですがてC300mk3のXF-AVCはハイに強くはない印象なので
強いスポットライトがワンシーン登場するようなシチュエーションではあった方が
リスク回避できるのではないでしょうか。

それよりもバックライト機能の方が使う場面が多いと思いました。

バックライト機能ボタン

バックライト機能ボタンは逆光撮影などのシーンで活きます。
暗部を通常よりも持ち上げて、被写体のディティールを保ちます。
暗部に強いC300mk3ですがそれでも逆光で空を被写体を活かすのは難しいです。

通常セットアップではディティールを保ちますが背景を活かした暗めの感じになります。
ですので、被写体を活かすよりはシチュエーションを活かすような素材になります。

バックライト機能を使うとシャドウ部分が持ち上がります。
そのため、ポスプロで持ち上げても被写体を活かせるくらいにあがってくるので
逆光や背景を活かしたい時に使える機能なのではないでしょうか。

今時のシネマティックシーンの中でも
このような逆光シーンを使いエモい映像を作るにも一役かってくれると思います。
C70でもDGO搭載機なのでこの使い方をして良いシーンを作れるのではないでしょうか。

※ C70センサーが別ものという話しがあるので、実際に素材が耐えるかどうかは未知数です。
Cinema5Dのレビューも出ていないのでその辺りの検証結果も参考にした方が良さそうです。
Cinema5Dのレビューが遅い場合は不安材料かもしれません。
理由はFX-9のレビューを参考にしてみてください。
経緯も紹介されているのでタイミングの指標になるかと思います。

携行性

CanonのCinemaEOSシリーズのトップハンドルは使い勝手はいいけど
携行性を犠牲にしている。

機動力とハイクオリティーの両立がC300mk3の最も価値のある部分だと思います。
トップハンドルもしっかり固定されているし、バランスもとても位置についています。
セットアップが出来ている状態なら使い勝手もいいし、なんら問題ありません。

しかしトップハンドルが大きくかさばるため大きめの
カメラバックが必要
だとも感じていました。

セットアップが完了したC300mk3が入るバックを考えると
同行撮影をする場合には大きすぎるかなと思いました。
拠点があり車移動ができるような撮影環境などでは使えると思います。

しかし、自然の中や長時間同行移動するような場合には向きません。
運搬の方法を考える必要があります。

機動力の評価点にはそのような部分もあるかと思うのでその点で言うと
カメラをバラして携行するか、肩掛け型のボストンタイプのカメラバックを使用して
随行するかの2点になるのではないでしょうか。

ドキュメンタリー系のカメラとして強い筐体
環境にもエラーを起こさないタフネスさは非常に魅力です。
携行するにはちょっと大きめのカメラバックが必要なのはちょっと難点だと思いました。

どうしてトップハンドルを外せないのか

トップハンドル側にモニターやガンマイクホルダーがついていて
トップハンドルを外すことが出来ない問題です。

モニター部とガンマイクホルダーをつなぐパーツも横に長く
高さや形状が特殊なので全体の体積感が肥大している印象です。

そのためパーツ全てを解体して収納するとコンパクトになりますが
組み込みをすると、スペースをとる状況になります。

基本的にはどちらかを選択して機動力を稼ぐという形になると思います。
それだと機動力を活かせないという方のためにその解決法を紹介します。

機動力を最大限活かすセットアップ

このセットアップに早くしておけばセットアップ手順を少なく
コンパクトに収納ができる面を最大限活かすセットアップです。

難点としては、ガンマイクホルダーが純正のものを使用できないので
別途用意したり、思考する必要がある点です。
もう一つはモニター部分が普通に畳むと
ボディと干渉してしまう
ので少し工夫が必要という2点です。

とはいえ、F-stopの中にもレンズ付きで入れられるので
トップハンドル、マイク、バッテリーの3つだけをセットすればいいので
手数を大幅に減らせて満足しています。

そのセットアップがこちらです。

SMALLRIG 多用途クイックリリースプレート チューブ短いチューブダブテールケージなどの様々なアクセサリーをインストール可能-1681 [並行輸入品]

SmallRig トップハンドル ナットハンドル コールドシュー付きハンドル 汎用 NATOハンドルキット 撮影ハンドルグリップ カメラハンドル-1955

SmallRig クイックリリース安全レール NATOレール ナットレール 2点留め 1/4インチネジ付き 70mm-1195 [並行輸入品]

SmallRig コールドシューマウント(1本の1/4ネジで固定) 水平360°回転可能-2935

Smallrig製のプレート、トップハンドルとシューマウントを付けています。
シューマウントはどこのメーカーでも良いと思いますがストッパー付きのものにしています。

理由は筐体バランスを考慮してトップハンドルの位置を決めたためです。
トップハンドルの根元が干渉してシューマウントに差し込めないため逆位置で付けています。
そのため、落下防止のストッパー付きのものにしています。

トップハンドルにもシューマウントスペースがありますが
バッテラを付ける事も考慮してシューマウントを付けています。

モニターはプレート部分に直付けしています。
これでトップハンドルとモニター取り付けのパーツが不要になりました。

高さがなくなり省スペース化が実現しています。
おかげでモニターを付けたまま格納が可能です。

機動力、セットアップ効率化を図っています。
準備時間のストレスを軽減が出来るのは大きいかなと思います。

とはいえ、モニターの安全性が下がっている点と
新たにいくつかパーツを揃える必要があるため
バカ臭い場合には不要だと思います。

※ 純正の方が強度ともに完成度は高いと思います。

ファン回転数と撮影レート

XF-AVCやCinemaRAWLighitは処理負担が高めな印象です。
というのもファン音が結構するなという感じがあったからです。
初めて触ると気になるレベルだと思います。

C300mk3から生暖かい風を感じる事ができます。
小さな扇風機レベルです。

戦闘妖精雪風とかメカ好きなら
雪風のラムジェットエンジン使用シーンみたいな感じで
逆に楽しいかもしれません。

ファンの回転数を設定できますが、夏場でファンの回転数をローにしておくと
撮影エラー
を吐き出しました。
触ってみると筐体は熱を持っていました。

触れないほど熱くはありませんでしたが、内部の熱を考えると
危険かもしれない程度の熱さでした。

それ以降はファンの回転数はミドルにしています。
季節も落ち着いたこともあってはエラーを吐き出すことはありませんでした。

ファンの音は初めてだと気になるくらいに鳴っています。
背面に排気しているので音時には気になりません。

ですが素材を処理するのにパワーがいるんだろうなという点と
バッテリーの持ちが悪いだろうなという感じは如実に感じます。

この点から察するとC70は大丈夫かなと思いました。
ファンは搭載されているかもしれませんが、筐体幅は小さく
エアーインテークスペースが小さく
排気スペースも小さい印象です。

しかしセンサーサイズ、撮影レートは
C300mk3と同じレートを保持しているので排気音とか熱とか大丈夫なのかなと
感じました。

もしかしたら処理はCinemaRAWLighitの方が大変なのかもしれません。
FX-9とかのXAVCの処理が大変そうな感じがしていたので
CanonのXF-AVCも相当大変なのではないかと感じました。

XAVCよりもレートは高めなので
処理負担は少ないのかも知れません。

個人的な体感ではXF-AVCは非常に素材が綺麗です。
C500mk2やC300mk3の機種だけかもしれませんが
低いレートでも一眼レフの4K素材くらいに滑らかでした。

ピクセルが細かく、FHDのXF-AVCの50Mbpsのレートで
130%くらいアップしても使えるレベルです。

4K素材で撮影する必要があまりなく
本当にクローズアップが必要な時だけ使用すれば良い感じくらいに綺麗です。

この点からすると消費コストの削減がある意味で可能とも感じました。
カメラの機材代は高いかもしれませんが、

データの保守、保管、メディアローテーションからすると
低いレートでの撮影でも十分に使える素材でHDDを圧迫しませんし
それに伴う、バックアップや保管用のHDDのコストも削減できるという点です。

サブ機にα7Ⅲを使うことがありますが
α7Ⅲの4K、XAVC-Sの100Mbpsと同程度感を感じます。
レートで言えば半分以下という印象です。

さらにXF-AVCは10bitでα7Ⅲは8bitなので
この点においても低レートでよく実現しているなという感じです。

実際同じ時間を1時間程度撮影した素材のデータ量を比べると
C300mk3で13GBでα7Ⅲで33GB半分以下で収まっている点で
NLEでの負担も少なく、HDDのコストも考えると楽なのではないかなという印象です。

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