ダビンチリゾルブのデメリット

今回はダビンチリゾルブのデメリットについて考えたいと思います。

購入、導入検討向けではありますが、デメリットを理解してもらうことで
ダビンチリゾルブの良さの理解にも繋がるのではないかと思います。

他の動画編集ソフトなどの購入検討の参考にもしてください。

得する人
・動画編集を始めてみたい人
・動画編集者
・動画クリエイター

得する内容
・ダビンチリゾルブのデメリットが分かる
・動画編集ソフトの導入検討要素が分かる

ダビンチリゾルブは重い

よく知られていますが、動画編集ソフトの中では重い部類に入ります。
重さには幾つかありますが、一つはソフトウェアのプラグラムも重いです。
ここでの重さは、データ量があるという意味です。

アドビのソフトで言うと
プレミアプロ(動画編集)+アフターエフェクト(VFX)+オーディション(DAW)を
一つのソフトにまとめている状態です。

この三つのソフトの機能に加え
カラーグレーディングソフトがダビンチリゾルブには付いています。

一つのソフトで他のアプリケーションを立ち上げずに
作業できる代わりにソフト自身もその分の
ハードディスクのデータを圧迫する形になります。

クリエイティブ系のアプリケーションはソフトを起動すると
ハーディスクの中で風船のように膨らみます。

クリエイターとして動きだすと色々な
アプリケーション入れる事になります。

するとアプリケーションを起動するための
Cドライブや起動ディスクのHDDが一杯になっているなんてことも少なくありません。

常にアプリケーションが入っているハードディスクは
半分までにしておくのが良いでしょう。

DAVINCI RESOLVE デジタル映像編集 パーフェクトマニュアル

ダビンチリゾルブが重い2

ダビンチリゾルブが重いともう一つのポイントは
プレビューなどがカクつくというような動画編集中の重さです。

この問題は他のアプリケーションとの
パーツのパワーの使いどころの違いによるものです。

マラソンランナーに例えると分かり易いかもしれません。

腕を振って身体全身で走るランナー
太ももの筋力で走るランナーの違いのようなものです。

アドビのPremierePro身体の全身を使って走るタイプに似ています。
ですので比較的低価格帯のPCでも動画編集をすることが可能です。

ダビンチリゾルブは逆で、太ももの筋力で走るランナーに近いタイプです。
GPUと呼ばれるパーツに依存したアプリケーションになっているため
このパーツが弱いと全体的に動きがもたつき、重いという現象がおこります。

ダビンチリゾルブを使うにはドーピングをして
太く大きな太ももを持つ必要があるのです。

Adobe Creative Cloud コンプリート|12か月版|Windows/Mac対応|オンラインコード版

用語が難しい

用語としては他の動画編集ソフトと似たり寄ったりな部分もありますが
ダビンチリゾルブは機能が多く表示の内容がいっぱいあります。

そのため、見ているだけでやる気が削がれ動画編集ソフトを触り始めた人にとっては
やる気を削がれる仕様になってみえるはずです。

何故そうなっているかと言うと、全てがプロフェッショナル向けの表示内容になっているためです。

日本語で書かれているのに、暗号文章になってみえるのは
複数のソフトを統合しそれぞれのプロフェッショナル
触れることを前提にダビンチリゾルブを設計しているからです。

一つ一つの用語の意味を理解するためには
経験と様々な文化を理解していく必要があります。

ダビンチリゾルブ15辺りからUIも非常に見やすくなり
視覚的な負担は減り扱いやすくなりました。

それでも全ての意味を理解し扱えるようになるは非常に時間が掛かるでしょう。

意外とお金が掛かる

ダビンチリゾルブはアプリが無料で提供されていて非常に魅力的です。

無料で使えるアプリケーションでここまで
充実した内容になっているものは他にありません。

しかも有料版は3万円で一度買ってしまえば
バージョンアップしてもお金を取られることはありません。

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サブスクリプションモデルが増える中
ランニングコスト含めて非常に良心的な設計になっています。

しかしアプリケーションには
お金が掛かりませんが周辺機器にはお金が掛かります。

ダビンチリゾルブは先ほども書いたように
PCのパーツに高性能なものを要求します。

ですのでPCがクリエイター向けの
ややハイスペックのPCを用意する必要など
PC本体などで費用が掛かりやすいです。

もう一つあまり知られていませんが
対応OSの幅が狭い事も他のアプリとの違いになります。

古いOSのバージョンの対応サポートはあまり行われません。
このためどちからのバージョンをあげたい場合には
両方をアップデートする必要があります。

Anker PowerExpand Direct 7-in-2 USB-C PD メディア ハブ 4K対応 HDMIポート 100W出力 Power Delivery 対応 多機能USB-Cポート USB-A ポート microSD & SDカード スロット搭載

最新のPCならば気にする必要はありませんが
年数が経つとOSのバージョンとダビンチリゾルブのバージョンに
PCのスペックが追いつかなっていきます。
そしてダビンチリゾルブの挙動がモタつき始めるのです。

結局、他の動画編集ソフトよりも買い換えスケジュールが早くなりやすく
今のPCで長く使い続けるのが他のソフトよりも難しい特徴があります。

プラグインを共有できない

初心者には当初は関係ないですが本格的に長くやっていこうとすると
プラグインという魔法が必ずと言っていいほど欲しくなってきます。

プラグインとは、アプリケーション内で立ち上げるアプリのようなものです。
ダビンチリゾルブにはついていない便利機能を組み込む事が可能になります。

プラグインを導入する頃には、アドビ製のソフトも併用して
使う機会も増えているでしょう。

そこでアドビ製のアプリケーションで使うプラグインと
ダビンチリゾルブで使う時のプラグインを共有したいと考えるはずです。

しかし、両者のソフトは別の対応プラグインフォーマットがあり
共有で使えないのです。

例えるなら、マイクロソフトのオフィスを導入する時に似ています。
機能は同じでもWindowsとMacではOSが違うため
それぞれソフトを購入しなければならない(365などは考えず)のです。

長期的な視点でみるとデメリットとして捉えておくのが良いでしょう。

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キーフレームが扱いづらい

アドビの製品になれてしまうとキーフレームの設定がやや扱い辛い印象があります。
キーフレームとは効果量などの増減を動画素材中に指定して増減できる機能です。

この操作系がまだ扱いづらく自然な動きにするのも
工数が多く扱いづらい状況です。

今後のアップデートで改善するかもしれませんが
それぞれの効果量が見えづらく調整が面倒という点があります。

細かく効果を追い込みたい人は注意が必要かもしれません。

Process RAWが使えない

すでに動画撮影など慣れている方むけですが
ダビンチリゾルブではProress RAWが使えません。

一眼からアップデートして綺麗なRAW素材を
扱いたいという人がいると思います。

Atomosというメーカーの外部レコーデイングできるモニターを購入すると
一部の一眼タイプのカメラでProress RawというRAWで収録できるようになります。

ATOMOS(アトモス) NINJA V ATOMNJAV01 ATOMNJAV01 ブラック

Proress Rawは通常のRAWよりも軽く扱いやすい素材です。
そして一眼レフタイプのカメラからRAWが収録できる現在唯一の選択枝です。

残念ながらダビンチリゾルブは現在、Proress Rawが使えない状況になっています。
理由はAppleの使用権利の高さが理由だと思います。

ブラックマジックデザインはそこから脱して独自のBlackmagicRAWを
出してしまっているのでProress Rawが扱えるようになるのはまだまだ先かも知れません。

Atomosの価格やPremiereProの利用料金が上がったのも
Proress Rawが一つ影響しているかもしれません。

ATOMOS NINJA INFERNO 4K 60p モニターレコーダー

AppleはPC界のオリエンタルランド的な感じです。

利用権利などはシビアで厳しく
ProressというフォーマットがWindowsで使えず
ひとつMacが普及した側面は否めないでしょう。

クリエイティブなフォーマット開発が得意なのも
Appleの特徴の一つですがProress Rawもシビアなのだと思います。

RAW素材のよい所は、撮影素材をPremiereProやダビンチリゾルブで露出や色温度などを
後から調整できる点
です。

Proress Rawは12bitのカラー深度を誇りながら
Proress422HQと同程度のレートで収録できます。

α7SⅢやLUMIX S1Hなどを利用しProress Rawで扱っていきたい場合には
PremiereProまたはFinal Cut Proで編集していくしかないため
ダビンチリゾルブはネガティブな選択肢になるでしょう。

ダビンチリゾルブが使えないまとめ

様々なデメリットを紹介してきましたが
導入前か、既に持っている機材の状況などにより状況は変わってきます。

初めて動画編集をする人であれば
無料版があるダビンチリゾルブは挫折しても損しないので良い選択肢になるでしょう。

一方最初からYouTube編集の副業をしたい人には向かない仕様です。
PCのスペックもある程度求められることから
投資額は総合的には変わらないかもしれません。

ネガティブな要素をまとめましたが、動画編集ソフトの
一つの選択材料にしてもらえれば幸いです。

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