動画クリエイターにとってのトラブルレシオについて考える

今回はトラブルレシオについて考えたいと思います。

トラブルレシオとは、トラブル解決にかかるコストの具合を示す造語です。
コストが高い=レシオが高いとなり、コストが低い=レシオが低いとなります。

レシオの高さを具体的に表現はできませんが、直結しているのは、
クライアントの信用を損なうリスクです。

動画クリエイターにとって少人数で仕事をする場合
トラブルレシオは必ずといっていいほど大きな課題であり
メリットとリスクを常に天秤にかけている状態になっているはずです。

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物忘れで考えてみる

撮影現場に持って行くものを忘れた。
動画編集で必要なHDDを忘れたなどです。

忘れ物でも現場が停止することがあります。
小さなもので大きなトラブルになるのが現場です。

誰もがやってしまうようなミスですよね。
トラブルレシオは「物忘れ」の「物」の内容よりも
「忘れ物」の問題解決にかかるコストの掛かり具合が焦点になります。

物忘れの本質は、その物があれば解決します。
もしくは代替可能なものが現場にあれば解決しますよね。

それをどのように解決するかが「物忘れ」の解決方法になります。

・事務所や家に帰って持ってくる
・近くのお店で購入する
・誰かに持ってきてもらう
・誰かに借りる

このような解決方法が思い浮かびますが
動ける人がいなければ、どのような方法でも現場は一時的に停止します。

現場の流れが止まることは制作以外の問題にもなるため
リスクが非常に高くなります。

動画クリエイターとしてどのような働きをしているでしょうか。

仕事は自分一人でこなしていますか?
一人で仕事をしている場合、このトラブルレシオが最高に高い状態になります。
トラブルレシオが高いということは、問題解決に時間やコストが掛かることを示しています。

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トラブルレシオが高いとどうなるのか

トラブルレシオが高いと現場の進行は停止します。
一人で仕事をしていれば分かりますよね?

物がないだけで、仕事を進めることができなくなります。
仮に近くの家電量販店で買い物をしたとしても、
買って戻って来るまで現場は動けなくなります。

スケジュールが停止すると、代理店の人やクライアントを待たせるなど
ピリピリした状況に様変わりします。
このような状況は信用を失いかねません。

仕事においては信用を失うことは
未来の仕事を失うことに繋がるため
トラブルのリスクとして非常にコストが高いと考えます。

トラブルレシオが高い状態は
トラブルが発生すると、信用損失に直結するのです。

動画クリエイターの働き方

動画クリエイターは会社と違って、
一人または少人数で仕事をすることが多いと思います。

少人数で仕事をすることで得られるメリットは
十分理解できていると思いますが、

それと同じ分のデメリットがあるのを
忘れてはいけません。

それがトラブルレシオの高さです。

現場での人の稼働率が100%に近い状況はリスクでもあるということです。

蜜蜂は勤勉な20%の働きバチで回っている

蜜蜂の生態を知っていますか?
蜜蜂は全体の2割の働き者がいて
残りの8割は怠け者なのです。

童話などからではなく養蜂の研究などをしている専門家の話を引用していますので
嘘ではないので安心してください。

実は近年、蜜蜂にとってはこのような状況がある意味、種の繁栄としては必要だと分析をしています。
理由は、花の開花シーズンにあります。

春夏秋冬の中で忙しい繁忙期が蜜蜂にもあります。
それが春と秋です。蜜蜂にとって必要な花の開花時期はシーズンの中でも限られています。

8割が怠け者なのは、繁忙期に備えているためです。
蜂蜜を集める花が咲いている繁忙期には100%の稼働率が出るように動き、
花が咲く前などは、8割の蜜蜂は適当にサボったりしているのです。

蜜蜂の考えは、通年を通した稼働率ではなく
繁忙期、一番大変な時期に焦点を当てた人材配置をしていることになります。

今の現代人とは逆の考え方です。
もっとも重要な時期に最適な状態にするという点においては
トラブルレシオを下げる点で考えると、
蜜蜂の考え方のような稼働率を考えるのも一考だと思います。

現場の進行を停止することなくスムーズに100%進めることを基準に考えると
現場の人材稼働率を60%程度まで下げるようにし
余剰人員を常に作ることでトラブルに対しての保険とするのも一考ではないでしょうか。

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動画クリエイターの危うさ

動画クリエイターの危うさは
トラブルで動ける余剰の人材が常に少ないことです。

そのため、小さなトラブルでも現場は停滞しやすい
リスクをはらんでいます。

ですので動画クリエイターの良い面だけを見ていると
足下をすくわれてしまう可能性があります。

動画クリエイターの夢ばかりを見せられて
つい現実のリスクが見えていない場合が多いので
何かの参考になれば嬉しいと思います。

トラブルレシオを下げる方法

トラブルレシオを下げる方法もあります。
しかし、解決方法にもメリットデメリットがあるのを忘れてはいけません。

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予備機材を準備する

カメラなどの忘れたり、壊れてしまうと仕事できないものは
予備機材を準備することで解決できます。

しかし、予備機材を準備すると機材の量もその分増えるため
ワンオペや少人数での機動力の良さが損なわれます。

常に機材の持ち運びに人や時間が取られてしまうので
せっかくのメリットが損なわれやすくなります。

多めの現金を準備する

もしものトラブルを解決するための簡単な方法は金で解決する方法です。
クレジット社会化していますが、少人数で動く場合には現金は使い勝手の良いものになります。

クレジットカードは他人に利用されたり持ち逃げされるなどリスクが高いため
誰かに使わせることが難しいです。

機材を調達するにも交通費など、細かいお金が必要になり
現金はカードより都合がよい面があります。

クラウドサーバーにデータをアップする

資料やデータの忘れ、現地プレビューでのミスに対応するためには
クラウドサーバーにもデータをアップしておくことです。

クラウドサーバーにデータがあるから安心してはいけません。
完璧ではありません。
現地の通信状況などによりスムーズな接続が出来ない場合もあります。

その他、クライドサーバーを利用するためには月額の利用料など
毎月の負担になる可能性もあるため本当に
今の自分に必要なのかを検討する必要もあるでしょう。

リスク回避のために毎月のコストが増えるので注意しなければなりません。

まとめ

トラブルレシオは、トラブルの解決にかかるコストの高さを表現した造語です。
レシオの高さは、クライアントの信用を失うリスクの高さです。

それを回避するためには、
人の稼働率を下げることや予備対策を何重にも準備することになります。
ですが、それらはワンオペや少人数のメリットを削ることにもなるため

常に何を重視するか決断をする必要があると感じています。

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