BtoB向け工場見学動画の作り方

BtoB向けの工場見学動画の作り方について紹介します。
BtoC向けの工場見学動画との違いは、目的が営業に比重が置かれている点です。

工場見学動画と言っても求める動画の内容の質が大きく異なってきます。
BtoC向けの工場見学動画についてはこちらの記事をご確認ください。

BtoB向けとBtoC向けの違いとは

BtoC向け工場見学動画は、詳しい内容にあまり触れることはありません。

工場見学を一つのエンターテインメントやアトラクションとして考えた場合、
体験や驚きに比重が置かれています。

そのため、動画の内容や説明は最小限であり、場合によっては誇張されすぎているものもあります。
また、一般的な情報しか紹介していない場合もあり、BtoB向けとしては使いづらいものが多いです。

詳しい内容を求めるマニアックなファン層もいますが、
全体を通して考えればコア層であり、基本的な設計として見応えに重点が置かれています。

BtoB向けの工場見学の場合は違います。

工場見学を通じて、知りたいのは、具体的なプロセスや仕組み工程など、
実際の状況と技術的解説に比重が置かれます。

ある程度、知識や安全観念があることを前提に一般人では立ち入りが制限される地域でも、
立ち入りをさせて見学させることも出来るでしょう。

そのため、通常の見学ルートとも変わってくるため、見せるものや内容も変わってきます。
動画についても同様です。

動画は具体的なプロセスや仕組みについてより詳細に技術的な特徴や仕組みが分かるような形が
望ましいでしょう。

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BtoB向けの工場見学動画の使い方

BtoB向けでも動画の使い方によって内容が変わってきます。
それでは考えられる動画のパターンについて紹介しましょう。

1 工場のラインが稼働していない時に使用する動画

時期やタイミングによってラインが稼働していない場合は当然考えられます。
現地を見ることはできるけれども、実際のラインは一切動いておらず、あまり参考にならない。

そんな時に使用する、ラインが稼働している時の動画です。
実際にラインが稼働している状況を動画で伝え実際の稼働状況をイメージしやすくするために使います。

2 機能や説明時に使うフォロー動画

ラインの中で特徴的な仕組みや機構、PRしたい部分などはアニメーションやCGを活用し、
動画で構造や機能を説明するために使う動画です。その場でタブレットなどで視聴してもらう方法もあれば、
会議室などに戻り、モニターでおさらいとして見て貰うなどいくつかのパターンがあります。

音がうるさいような場所では、会議室などに戻ってから補足として紹介する方が良いですが、
音が気にならなければタブレットなどで、現場で見て貰う方が説明を受ける側としてはありがたいはずです。

3 来社時の冒頭などで説明に合わせて使用する動画

工場見学時の最初の会社説明などで使用する動画です。

このような動画は工場見学に使用する動画ですが、会社紹介動画に近いものですので、
会社紹介動画の作り方を参考にしてください。

BtoB向けに良いとされる動画

現場では、見えない部分の詳細が分かる動画が望ましいでしょう。

機械の構造や仕組み、機能などが分かるイメージが伝わるような動画であると、
現場の見学している内容とリンクさせることが出来るため、
深い理解に繋げることができます。

また、BtoB向けの動画では、ナレーションも入れておいた方がいいでしょう。
理由は、使い勝手を増やすためです。現場で動画を見せることもあると思いますが、
別の場面でも機能紹介として改めて使う際にも活用できるため、ナレーションは入れておいた方が
一つの動画単体で見た時のメリットは多くなります。

動画はアニメーションか3DCG

動画は実写よりもアニメーションか3DCGにするのをお勧めします。

実写での機能の説明は、パワーポイントちっくな紹介になりやすく、
機能や構造を見せる点においては解像度が下がりがちです。

動画内で矢印や補足のテロップが多く使われる形になり、視認性も良くありません。

工場見学では動画は現場をフォローする立場です。
情報量をある程度抑えた方が情報が入りやすいものになるでしょう。

アニメーションと3DCGどちらが良いのか

構造や機能を紹介する場合、アニメーションと3DCGどちらが良いか悩む場合はこちらを参考にしてください。
それぞれに特徴があり、デメリットもあります。

アニメーションの特徴

抽象的な表現が得意で、機能や機構をシンプルに伝えることに特化しています。

メリット

情報が整理されているため、視聴者側からすれば分かりといった感想を感じやすいのが特徴です。
また、社外秘の情報や詳細を避けたい場合にも有効です。

図やイラストを工夫することで、打ち出したい情報と隠したい情報を切り分けても違和感を与えない形なのが、
アニメーションの大きなメリットです。

デメリット

複数のプロセスが連動しているものや、正確な構造を見せる必要がある場合などは抽象化されすぎてしまい、
アニメーションのメリットが活かせません。

とくに複数のプロセスが連動して機能している場合については、
情報量が多くなりすぎてしまいアニメーションで表現しようとすると、やや分かりづらい傾向になります。

アニメーションは一つのポイントをわかりやすくことに向いていますが、
連動的なものには強くありません。

3DCGの特徴

アニメーションのデメリットと逆の特性があるのが3DCGの特徴です。
複数の危機や工場、ラインが連動して機能する部分を表現にするには、3DCGの形式の方が有利に働きます。

メリット

3DCGは視点移動や、拡大縮小した表現得意であり、視点を変更しても全体の構造物が変化することがなく

位置関係がはっきりしているため、関連性を表現することが強みです。
そのため、工場全体やラインの全体で見た時の特徴や効率性などを表現するのに向いています。

デメリット

機能や仕組みを端的に表現するのはアニメーションに比べて得意ではありません。
情報を整理する点においては、アニメーションに軍配があがります。

また制作費用や納期に関してもコスト増になりがちで、
使い所を考える必要があるでしょう。

実写が活用される場面はないのか

実写を活用した工場見学動画ももちろんあります。

先程も述べたように、実稼働していない場合の保険的役割で使う場合もありますが、
その他にもいくつかパターンがあります。

その一例を少し紹介します。

効果や変化を見せる場合

アニメーションやCGは機能を紹介するのに向いていますが、実際の状況はどうなっているのか。
本当はそこが知りたいところです。

工場見学で見る事ができれば問題ないですが、そうではない場合も多々あることでしょう。
そういった場合には、実写で見せた方が説得力に繋がります。

また、機械内部など工場見学に来ても内部を見ることが出来ない、見せられない。
そのような場合に実写の動画が役立ちます。

事前に準備しておくことで、
見学時の疑問をその場で解消でき安心感に繋げることができます。

検証している様子

機器や性能を伝える中で検証したものを見せるのも重要なポイントです。

工場での最大稼働率など能力を表現する際にも有効ですし、
導入機器の性能を自社で検証しておいた動画も有効に働きます。

このように実際の工場の能力を表現するのに実写の動画は役立ちます。

BtoB向け工場見学動画の作り方

見学内容を作成し、実際にルートを歩いてみましょう。

その中で、現場で見る事のできない箇所をピックアップします。
また、現場を見ても口頭での説明が多くなりそうな箇所も同様にピックアップしましょう。

その箇所は、動画でフォローが必要な箇所かもしれません。
また、PRしたい場所を用意しておくことも大切です。

売りになる箇所は動画などで重点的に厚みを持たせることで潜在的にPRに繋げましょう。

実写で撮影できる箇所を探る

アニメーションやCGの制作を内製化するのは、おすすめしません。

人的資源のリソースの無駄を作りやすく戦略的に広報を年間を通じて行わない場合については、
外注してしまう方が経済的です。

その点、実写であればそれほどリソースを消費することもありませんので、
内製化することも可能な範囲なのではと感じています。

とはいえ、ただスマホで撮ればOKかと言うと、そうではありません。
ある程度しっかり撮った方がいいので注意してください。

三脚を使用して撮影する

手ブレのある動画は、ストレスの原因になります。

BtoB向け動画であれば、手ブレが有効なシーンは少なくしっかりと固定された状態で撮影しましょう。
また、工場見学動画では、カメラを左右に振ったりする必要はありません。

ポイントをしっかり見極めて、動かさない方が効果的な動画の撮影が可能です。

スマホは避ける

最新のスマートフォンはかなり優秀です。

しかし、工場のおいてはスマホはまだ弱い存在です。
細かい説明は省きますが、スマホのカメラは小さいため暗い所に弱いという決定的弱点があります。

工場は、人間の目で見ているよりも暗いため、カメラの性能がより試される場所でもあります。
Night機能など暗所性能も上がっていますが、物理的な解像度は低下しています。

そのため、スマホで撮るのは避け、古くないハンディーサイズのビデオカメラで撮影するのをお勧めします。

実写での動画ポイントを増やす

アニメーションやCGを使わない場合に限ってのテクニックになりますが、
工場の稼働状況やラインの変化に対応するため、事前にいくつものパターンを撮っておき説明時に
フォローできるものとして準備しておくテクニックです。

物量でカバーではありませんが、工場見学時に見せたいものが見せた形になっていないことは多々あります。

またルートや見学時間の都合案内できない場所もあるでしょう。
そういった工場見学時の都合に対応できます。

また、PRしたいけれども状況的に難しい場合に、
動画を準備しておくことで、案内できる部分と動画で補う部分を組み合わせ、
口頭説明と合わせて納得してもらうのが狙いです。

アニメーションなどでわかりやすくした方が良いですが、
難しい場合にはこういった方法もあります。

アニメーション外注時に費用を抑えるコツ

アニメーションを外注する際のテクニックです。

アニメーションを作る場合、どうしても事前の説明や機能をクリエイター側が理解する必要があります。
BtoB向けの製品は複雑で一般的ではないので、理解するまでに時間と工数を要してしまい制作費用が高騰しがちです。

費用を抑えたい場合は、事前に機能が分かる資料などがあると便利です。
導入機器などはメーカーなどのリンクや機能が分かるチャンネルリンクなどを紹介できると、話が早く進みます。

またスマホでも良いので稼働している様子が分かるとクリエイターのイメージがつき、
具体的に物事を進めることができるので

結果的に費用を抑えることに繋がります。

アニメーション外注時に費用を抑えるコツ

3DCGの場合は正確性や関連性かで分かれます。

正確性を求めると3DCGの費用は青天井で上がっていきますが、
関連性を見せたい形であれば、ある程度費用感を抑えることができます。

個々のCGサイズ感などは寸法通りではなく近いイメージという形などであれば、
情報収集に使う時間や修正回数などの作業を減らすことにつながり、費用を抑えることに繋がります。

工場見学で何を見せるかが重要

工場見学動画では、何をどう見せるか。

ルート選定にあったものか、PRしたいものかが分かっていないと、
せっかく外注した動画も活かすことができません。

BtoB向けに工場見学で悩まれているのであれば、SoranoueCreativeWorksにご相談ください。
お話しを伺い動画の内容やプランをご提案いたします。

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