物語の構成、起承転結の作り方

物語の構成が難しい。
起承転結どうすればいいのか。

起承転結で悩んでいる方のための方の
参考になればと思います。

物語の作る時、始まりはいいけれど結末をどうするか
そこで悩んでしまうものです。

ドキュメンタリーの場合
物語を設定する上での結末をどうすればいいのか。
起承転結の観点から考えたいと思います。

得する人
・動画クリエイター
・中小企業の経営者
・企業の広報担当者

得する内容
・結末の考え方が見える
・起承転結の捉え方が分かる

起承転結が決まらない問題

ドキュメンタリーでは結末の設計が難しいと思います。
何故なら終わりがどこか見えないからです。

リアルでは今も登場人物はテーマに対して行動を続けています。
終わりが用意されていないので判断が難しい。

プロジェクトの成功譚として仕上げるのならば
プロジェクトの達成や成果になるでしょう。

考え方の視点としては二つです
・テーマに対しての決着点
・現状の状況に対する終着点

まずはテーマを決めましょう。
テーマが決まっていなければ、どちらがいいかの選択もできません。

フォカースされているものが何かによって変わります。
会社の歴史、それともプロジェクトの物語なのか。
物語のスケール設定が重要になります。

起承転結が混乱する原因は、テーマを絞りきれず曖昧になることです。
テーマが決まれば、どこを落としどころにするかが見えて来ます。

ドキュメンタリーに起承転結は必要なのか

物語を楽しませるのなら起承転結は必要です。
「社会性」を見せるのならば重要度は下がります。

どのように演出していくかで変わるでしょう。

社会性とは、社会課題を提起するような思考で作る動画です。
物語の起承転結よりもリアリティーを重視しています。

社会課題やテーマに対してのリアリズムが重点におかれ
起承転結よりもテーマの構成やアプローチの方に比重が置かれてます。

そのため、やや単調な感じやスピード感はあまりありません。
しかし映像から滲み出る生々しさに感情を動かされたり
考えさせられる動画になっています。

会社の取り組みとして社会課題の解決を訴えるものならば
社会性を高いテーマに構成した方が良いでしょう。

会社のPRに繋げる場合には起承転結を用意し
ストーリーのリズムを作る方が価値が高いと言えます。

ポイント
・社会性を必要としているかが重要
・PRには起承転結があった方がいい

ドキュメンタリー・ストーリーテリング―「クリエイティブ・ノンフィクション」の作り方【日本特別編集版】

ドキュメンタリー型物語の起承転結

物語には起承転結が必要です。

人は退屈を嫌います。
物語にも緩急が欲しいと思っています。
変化がなく単調なものは苦痛と思われてしまいます。

物語に視聴者を引き込むには
等身大の人間が必要となります。

そのためのフレームワークとして「起承転結」が
あると考えるのが良いでしょう。
起承転結には人を飽きさせない仕組みがあります。

始まって終わるまでを4分割で構成しているからです。

人は変化が好きなので、変化を見続けたいと考えています。
一つの物語の中には小さな起承転結が幾つも存在し
始まっては消えていきます。

しかし現実世界では、中々複数ある物語に気付かない点です。
誰しも様々な問題を抱え、不安や葛藤を抱え挑戦や失敗、成功を
繰り返しています。

一つ一つは物語になるはずなのに
その事に気付かないのです。

原因は現実世界に終わりがないという点です。

物語には終わりが用意されていますが、現実はずっと続いています。
すると、どこが終わりか分からないため物語にならないと思ってしまうのです。

ですので、冒頭で説明したようにテーマを抽出する必要があるのです。
テーマを抽出できればテーマの終わりが見えて来ます。

終わりが見えれば起承転結の「起」「結」が見えたようなものです。
残りの二つを埋めれば完成します。

起承転結はプロジェクトXを参考に

プロジェクトXは表題の通り「プロジェクト単位」での成功物語です。
ドキュメンタリーではありますが、リアルな社会性よりも
物語の面白さにフォーカスを置いた設計になっています。

プロジェクトXに学ぶ感動ストーリーの作り方なども
物語の内側を強化するのに参考にしてください。

プロジェクトXにもプロジェクトの始動となる
動機やきっかけが存在します。

起承転結の「転」となる大きな山場も物語の中に出てきます。
プロジェクトの達成が「結」として分かり易い。

「起承転結」視点で見るのもオススメです。

プロジェクトX 挑戦者たち シリーズ黒四ダム 「秘境へのトンネル 地底の戦士たち」「絶壁に立つ巨大ダム 1千万人の激闘」 [DVD]

始まりと終わりは物語の設計において
テーマが決まればそれほど難しいものではないでしょう。
一番難しいのは「承」と「転」に当たる
二つではないでしょうか。

これからは物語の設計において一番迷いとなる「承」「転」に
フォーカスして考えていきたいと思います。

「転」をいかに作り出すか

ドキュメンタリーの物語において「転」が一番の見せ場になります。
起承転結の「承」よりも「転」を優先して考えるのは
結末から逆算した方が成立するからです。

結末のために「転」があり、転のために必要な「承」となります。
このように考えると、すっきりとした物語の構成になるでしょう。

プロジェクトXを参考にすれば、
プロジェクトの達成に至るまで存在する
最も大きな「壁」になります。

現実的なドキュメンタリーストーリーの場合、
や壁の設計をどこにするのか障害が
一番の悩みどころかもしれません。

もし順風満帆でプロジェクトが進行していった場合には
登場人物の内面での葛藤、プロジェクトの裏側に存在している
関係性から生まれる障害や葛藤を描く事も「転」の壁として設計出来きます。

しかし、ここまで読むとプロジェクトXはビックプロジェクトだから
と匙を投げてしまうかもしれません。
ですが、プロジェクトの大きさは問題ありません。
人は感情で生きているのです。

共感よ呼ぶ方法もプロジェクトXに学ぶ感動ストーリーの作り方
が参考になると思います。

もっと小さな視点で考えてみましょう。
個人の物語として捉えるとすれば

部活での勝敗
独立
結婚

ライフステージの変化だけでも物語を作りその中の「転」を作る事も出来ます。
小さな物語の場合は「心の葛藤」が「転」に当たる部分でしょう。
自分の人生の選択に対する不安は内面的な視点からすると
大きな障害になっていたはずです。

小さな変化で参考になるのが
綿矢りさ著の蹴りたい背中 (河出文庫)です。
心の機微の変化が描かれていて物語の進行に頼らない物語として
参考になるでしょう。

転にはもう一つ常用な要素があります。
それは「結」に向かう決断や行動です。

心理的変化も重要なのですが「結」に至る理由に
なっていなければなりません。

そのために「転」には変化のための前提と具体的アクション
が含まれてくる必要があります。

「転」はアクションと心情

「転」において重要なのが登場人物の決断と行動です。
障害や壁に対してどんな決断をしたのかが重要になります。

決断をしなかった障害については構成しづらくなります。
何故なら、理由がないからです。

転の要点は選択です。
選択のないものは「転」になりません。
逆説的に言えば、視聴者は登場人物の「選択」を見たいのです。

現実的には様々な問題が存在し
偶然や時間的解決をしてしまう問題もあるでしょう。

物語の設計においては、主体的な行動がないものは
物語性がないとも言えます。

そして「転」の決断、行動によって「結」が生まれた。
という図式にしなければなりません。

「承」は「転」のための仕掛け作り

「承」は「転」にとって必要な情報を与えておくためにあります。
「転」が個人の心の葛藤と選択ならば葛藤に関係するエピソード
登場人物の性格や関係性が見えるのが「承」の役目となるでしょう。

障害が金銭や物理的な問題ならば
社会背景や環境の劣悪さなども「承」の役割と言えます。

情報は多すぎても少なすぎても面白さに影響を及ぼします。
「承」では情報量のボリューム調整が一番難しいポイントとなります。

起承転結の作り方

起承転結の全体を作るには、「結・起・転・承」の順で作るのがいいです。
理由は、物語を作り収める形として整理しやすいからです。

「結」物語の終わりです。テーマの最初の設計で検討しましょう。
物語のスケールはどんなスケールになっていますか?
歴史でしょうか。プロジェクトでしょうか。それとも個人の決断でしょうか。
そしてどんなエンディング(今)を迎えているでしょうか。

「起」は、結末を決めることでことで決まります。
物語の結末の最初のスタートはどこからでしたか。
何があなたを焚き付けたのでしょうか。それとも始まったのでしょうか。
心のスタートなのか、任命されたなど環境やポジションの変化でしょうか。
その時に抱いた心境も起承転結には必要な要素でしょう。

「転」は結末のために行動した部分です。
どんな気持ちがあったのか
結末から逆算して考えてみましょう。
具体的なアクションとその時の心情が「転」の鍵になります。

「承」は伏線ともいえる部分です。物語の面白さはもしかしたら
「承」の部分で決まってくるかもしれません。物語の橋渡し的なイメージではなく
物語を面白くさせるために「承」があり関係性や
置かれている環境を整理しておきましょう。

物語を動画に落とし込む

物語を簡単にストーリーに落とし込むのは難しいのが現状です。

どこを始まりにして、どこを終わりにすれば
良いのかすら分からないのが本心ではないでしょうか。

そんな時はストーリーを引き出すヒアリングをします。
ヒアリングはプロに任せるのが良いでしょう。
ストーリー構成をイメージした中で質問をします。

ストーリーを活かした動画を作りたいという時は
ソラノウエクリエイティブワークスまでご相談ください。
気になる方はまずは資料請求からどうぞ。

最終更新日 2020/06/06
※ 文章を読みやすくしました。
※ リンクを追加しました。

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