リクルート動画の作り方

リクルート用に使える会社紹介PVの作り方を紹介します。

制作会社がどのような思考で会社用PVを制作しているのかを紹介し
内製化で一定水準以上のPVが作れるようにしたいと思います。

基準は内製化可能なリクルート動画のPVです。
内製化不可能な境界についても触れたいと思います。

内製化可能なPVの基準

1分以内、内容を説明する動画

上記の動画であれば内製化可能です。
理由は内容が複雑にならずに作成可能だからです。

理由
・スマホでも撮影可能な範囲
・内容の作り込みが大変ではない
・時間を絞ることで構成などのプロの技術使用しなくてよい

これらの要素を踏まえてリクルート動画にできる
アプローチを紹介したいと思います。

リクルート動画のPVとは

PVはプロモーションビデオの略です。プロモーション用の動画はPVです。
他の主な違いは、ネガティブな要素を減らし
ポジティブな内容にフォーカスしているのがPVと言えるでしょう。

※ あえてネガティブにも見える要素を入れることでリアリティーを見せ
安心感に繋げる技術も存在しています。

リクルート用途に適している動画

採用に特化したPVは社内を見せる。
リクルート動画でもっとも視聴者が見たいポイントは会社内の見えない部分です。

会社内はどうなっているのか。
どのような人がいるのか。
信頼していいのか。

採用される側も不景気な社会では、不安を抱いています。
リクルート用は採用される側の視点に立ち映像の内容を絞っています。

例えば、販売している製品の紹介は少なくなります。
リクルート用は採用のために利用する動画です。
商品の機能や特徴の重要度は高くありません。

リクルート動画の用途では、商品やサービスがもたらした社会的な価値の方が比重が高くなります。
視聴者は会社がこれから成長していくか不安をいただいています。

商品がユーザーにとっても普遍的な価値があるもの
未来に良い影響があるものであれば会社が長く成長していくことを想像できます。

一方で商品やサービスの動画が長くなるものもあります。
それはBtoBへの営業用途や販売用のPR動画です。

PR動画では詳細な機能、特許や性能
費用対効果などのスペックが高くなるため
人よりも商品やサービスの詳細の比重が高くなり動画の内容が変わります。

DtoC向け動画戦略

視点が変わるだけで、商品の見せ方内容が大きく異なってきます。
それらを踏まえて社内で作成する場合のポイントについて考えたいと思います。

リクルート動画作成のポイント

ポイント
・不安をなくす
・夢を語る
・福利厚生をみせる

これら3つの要素から一つを選ぶことをオススメします。
複数入れようとすると、複雑になるため社内で作って行くことが難しくなります。

不安を払拭するためのアプローチ

安定性と期待を見せるのが大切です。

出展(2021年卒 就職プロセス調査 3月卒業時点調査)

第一位にある個人の成長は、一人一人バラバラです。
そのため専門的なスキルを活かしたビジネスではない場合には
2位の安定性を中心に考えるのが良いでしょう。

安定性でのPRでは会社のポジションを見せていくのがPRになります。
そのためには、業界の状況を説明する必要があります。
業界の状況と、自社のポジションを見せることで比較検討が簡単に行えます。

しかし、この内容を説明するには説明会のような時間が必要になる場合があります。
動画で長い説明はPR動画には不向きです。

リクルート動画では簡潔に示す必要があります。
そのためには図を作成し、全体像が伝わるようにすると良いでしょう。

どこで見せるべきか

最新の調査では5割の学生がYouTubeの動画を視聴していることが分かりました。
今ではテレビと並ぶ動画のプラットフォームになっており
Googleの検索と同じように動画を探す入口がYouTubeとなっているようです。

出展(レバレジーズ/プルークス調べ2020)

このことから、視聴の可能性が今一番高いYouTubeにフォーカスするのがベターと言えます。
しかしYouTubeが来年も再来年も最初に調べる入口になっているかは分かりません。

ですので、流行に影響される部分は常に最新の情報を入手し
そこに合う形に調整していく必要があります。

リクルート動画は時代性の影響を動画の中では受ける部類に入ります。
見直しは2年に一度は行いアップデートできるように心づもりしておくのが大切です。

夢を語る

人は熱意に動かされます。
業界の知らない人にとってはどんなに優しく丁寧に説明をしても
その一旦しか理解できないでしょう。

ですので、熱意で将来の成長や安定性を信頼をしてもらうパターンになります。
このパターンでは、具体的な数値よりも感情が優先になります。

このパターンでは代表のコメントやリーダーがその役を担いましょう。
そして、なるべく特定の人にフォーカスできるように制限をしましょう。
届ける先を限定することでメッセージ性は高くなります。

福利厚生を見せる

人は未来や希望といった夢を大切にする人もいますが
現実的な金銭や副次的なサービスなどの付加価値を大切にしている人もいます。

夢は将来や希望を感じますが、現実感が損なわれがちです。

今目の前の安定を基準に将来を見据えている人が
一定数でいることを忘れてはいけません。

将来性の対極となる安心感として福利厚生を見せるのがポイントになります。
動画は現実を最も高いリアリティーとして表現できるメリットがあります。
福利厚生をリクルート動画として活用するのは動画としてのマッチングは最も高いと言えるでしょう。

福利厚生として使える場所や物を動画にします。
実際に使っている様子が動画になっていると更に良いでしょう。

リクルート動画の作り方

実際にスマートフォンだけでリクルートPR動画を作って行く方法を紹介します。

まず必要なものを記載します。
必要なものは2段階用意しました。

商品プロモーション動画の作り方

動画を作るために必要なもの

絶対に必要なものと
あればより魅力的な動画になるもののリストです。

絶対に必要なもの
・スマートフォン
・動画編集できるPC

動画内製化のためのパソコンの選び方

さらにあると良い物
・スマホ用ジンバル
・外付けマイク
・ライト

これらのものがあると動画のクオリティーが高くなります。

【国内正規品】DJI OM 4 スマートフォンジンバル

SHURE コンデンサーマイク MOTIVシリーズ MV88A iPhone iPad用 24bit/48kHz MV88A-A 【国内正規品】

リングライト – Salud LED自撮りライト 10in 高輝度 自撮り棒 卓上ライト USBライト 化粧ライト 補助光 撮影照明用ライト 10段階調光/3モード/Bluetoothリモコン/自由雲台/自撮りスタンド/角度調整/USB給電 ライブ配信 Web会議 生放送 YouTube ニコ生 Tiktok SNS インスタ スマホホルダー 日本語説明書付き

動画の作り方

内容を決めましょう。先ほどあげた3つの要素から一つを選び
1分で出来上がるものにしていきます。

1 内容を決める
2 内容の中でもっとも大切なことを探し出す
3 誰に話してもらうかを考える
5 撮影する場所を決める
6 動画を撮影する
7 撮影した動画を編集する
8 BGMを入れる
9 書き出しをする

内容を決める

どんなものを動画にするか決めます。
ポジションや熱意、福利厚生どれでも大丈夫ですが一つだけにしてください。
複数を入れようとすると難しくなります。

内容の中でもっとも大切なことを探し出す

PRのポイントを探っていきます。
リクルート動画はPRです。
良い部分がない場合にはPRにならないので
何がPRになるのかを検討しましょう。

熱意を伝える場合は、何を伝えたいのか
メッセージを絞るようにしましょう。

一言で表現できるくらいに
メッセージを絞り混むのが大切です。


・誰にでもチャンスがある会社
・仲間を見捨てない会社
・自分を信じて欲しい

PRの要素を探す方法として
同業他社との比較や、融通の良さなどからも
大切なことを探していくことができます。

誰に話してもらうかを考える

上記で決めた内容を誰に話してもらうかを決めましょう。
全てが代表である必要はありません。

現実的なメッセージになるのかを優先するのがポイントです。


・入社1年目社員のコメント
・現場のスタッフの声
・お客様

注意点、採用担当者が動画に出たり、関わるのはやめましょう。

理由は、採用担当者は会社の良い点を言う前提になっているため
ネガティブなことは言わないと思っているからです。

撮影する場所を決める

撮影の場所を決めます。会議室は避けましょう。
可能であれば、働いている人達が背景になるようにできると理想です。

周囲の音が入らないようにしてください。
話している以外の音が入ると視聴者の意識が雑音に向いてしまいます。

動画を撮影する

動画を撮影する時は2人で撮影しましょう。
スマホは2台用意してください。
手持ちで結構です。

そして2人はそれぞれ別の角度から撮るようにしましょう。
動画は編集の時に組み合わせることでPVのように作れます。

もし代表者などからメッセージを話してもらう場合には下記の記事を参考にしてください。

コメント撮影の時の参考です。カメラの配置感などを参考にしてもらうのが良いと思います。

インタビュー撮影で恥をかかないコツ

撮影した動画を編集する/BGMを入れる/書き出しをする

動画の編集方法は下記の記事などを参考にしてください。

動画編集ソフトはダビンチリゾルブが優秀なのでお勧め
ダビンチリゾルブ16の使い方
ダビンチリゾルブの導入前、導入後のデメリットを考える

リクルートPVを1分にする理由

以前までの記事は、長い動画をしっかり作る前提で作成していました。
しかし、現在(2021/08/22)ではYouTubeの視聴平均時間が短くなっている点など
時代としてはより集中力を保つのが難しくなり、短い時間の動画にしていくことが主流となっています。

リクルート動画もプロが作成するものでなければ、短い方が効果的です。
動画が長くなればなるほど、視聴のハードルが高くなり内容の作り込みについても難しくなります。

そのため短い動画で伝わる内容を絞り、簡単に作って行く内容に修正しました。
なるべくスマホを持ってるだけでもできるようにしたので作る心理的ハードルも
下がったのではないでしょうか。

改訂(2021/08/22) 全面的に記事の内容を修正し、再現性のあるレベルに内容に修正しました。

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