Kinekinity mavo Edge 8kの登場

誰も知らないカメラかもしれませんが、
中国製REDの本領が発揮されているか
その実態を追ってみたいと思います。

Kine finityとは

中国メーカーのシネマカメラです。
品質は他のカメラよりも劣っていると言えますが
開発速度が速く、ブラッシュアップを頻繁に行っているメーカーです。

ホームページ

カメラのタイプは現在3種類が主なラインナップです。

ラインナップ
4K撮影が可能なTerra4K
6K撮影が可能なMavo 6K
フルフレームでの撮影が可能なMavo LF

価格帯

他のライバル機種と比較すると非常に安い機種が多いと言えます。
ベースはシネマカメラです。

オペレーション人数は3~5人程度で考えていると思います。
価格は1台40~80万円台です。

ボディー以外のアクセサリーを含むと
150万円程度必要になります。

ポイント
・ライバルメーカーで比べると安い
・canon Sonyのミドルクラスと同程度
・オプションでお金が掛かる

信頼度

中国メーカーという信頼感の無さは拭えません。

他のレビューでもOSのトラブル発生が多く
報告されているのをみると、信頼度は低め。

Terra4Kを使用してみましたが、OSのトラブルが発生します。
固定された安全な場所で電源を入れないと起動時にエラーを吐き出します。

起動してからは比較的安定している印象でした。
古いAF対応のレンズの場合、エラーを出す時があります。

パーツは雑です。
筐体はしっかりしていますが、プラスチック部分や
ネジなどの細かい部分は作り込みが甘く
金属の質も低いのか強度が薄め
です。

ネジが足りなかったりします。
パーツの質も低い印象でした。

日本の製品と比べてしまうと信頼感はありません。

ポイント
・OSエラーを吐き出す。
・起動すれば比較的安定している
・パーツの質は雑

海外メーカーらしい感触ではありますが機械に対して
優しく触れて上げる必要が常にあります。

実務で使えないわけではないですが
シネマカメラとして接してあげる必要はあり。

Kinefinityのシネマカメラの特徴

それでもKinefinityをとりあげる良さは
拡張性と価格帯バランスと基本スペックの高さ。

Kinefinity mavo edgeは
8K 3:2 Full Frame CMOS Imaging Sensor
8192×5456, 44.7M Pixels
フルフレームセンサーを搭載し、Proress RAWで撮影が可能です。

デュアルベースISOでISOノイズを軽減出来ます。

他には
Proress 4444XQ〜422HQ Proxy H.264まで撮影可能です。

ボディーは小さく、1.2kg少しと軽量。

Roninなどのジンバル運用が可能で
可変NDも搭載しています。

目標ライバルであるREDと比較した場合
バリエーション、コスパ、拡張性の高さから考えると
魅力的な商品になっていると言えます。

中国のライバルメーカー

ターゲット層がズレていますがZ camは
ライバル視線している印象です。

こちらも中国メーカーですが、日本の代理店などもあり
日本では知られている方のカメラです。

マイクロフォーサーズマウントでセンサーは小さめ。
RAW撮影が可能なのと高いダイナミックレンジ
ジンバル運用をベースに考えた小型カメラの設計です。

他のジンバル利用のカメラよりも
シネマスタイルが出来る配慮がされており、注目を浴びています。
価格設定も30万円と安く運用しやすい点です。

新発表の8Kが撮れる小型シネマカメラ
前年度のモデルMavo LFは最大6Kのシネマカメラでした。

大きな違いが幾つかあります。
・Prores Rawに対応
・8K 75fps
・14+のダイナミックレンジ
・ボディーに直接 Vマントが接続出来る
・Sony製BP-Uタイプバッテリー マウントがある
・小型SSDのバックアップREC

ボディーの形状や重さ、狙いから考えるとジンバル運用で利用する
FFシネマカメラのポジション
を狙いたいのだと思います。

海外の映画シーンのアクションやドローンでの搭載シネマカメラとして
フルフレームの8Kカメラとしての価値を出したいと感じました。

特にバッテリー周りの改善とジンバル搭載を想定した
設計への改善を感じます。

REDを目指すのではなく
ARRIやREDを運用しづらい場面での特機運用シネマカメラ
フォースカメラとしての位置づけを狙いたいように感じました。

好感触ポイント
・1.2kgの軽さ
・カーボンボディー
・SDI関連の出力部の融合

残念なポイント
・RED型SSDの採用

不安点
・OSの案程度

価格も残念なポイントかも知れません。
キャノンやソニーというメーカーの商品と比べてしまうと
やや見劣りを感じてしまう印象です。

安定した使い心地やドキュメンタリーのようなタフネスさを考えると
魅力は半減してしまいます。

SSDがREDMagのようなデザインを採用し
市販のSSDを差し込めないようになってしまったのは残念です。

不安点としてはOSが安定しているかどうかが一番でしょう。
OSのバグが改善され、通常運用しても
問題ないレベルならある部分的な視点では有用かカメラだと感じました。

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