社内で動画作りをするときに問題になるのが
カメラの技術的問題です。
今はスマートフォンのカメラ機能が便利で
簡単に動画を撮ることができます。
簡単に撮れるが故に間違いがちなのが
プロ使用やハイグレードのカメラを選べばもっと簡単に
良い動画を撮ることができる、と言った勘違いです。
実際は全く逆になります。
カメラを車で例えてみる
カメラを車で例えることで実際の違いについて紹介したいと思います。
・スマートフォン…………自転車
・ハンディカムカメラ……軽自動車
・一眼タイプカメラ………スポーツカー
・業務用映像用カメラ……F1
間違った認識は
自転車に乗れたことでスポーツカーも運転出来ると勘違いしてしまうことです。
一眼タイプのカメラはスポーツカーです。
スポーツカーは運転に慣れた人が運転を楽しむための車です。
一眼タイプのカメラも同様です。
一眼タイプのカメラは操作や画質については設定を追い込む必要があります。
そのため知識がそれなりに必要ですし、動画撮影に慣れていないと
キレイに撮るのが難しくなります。
一方スマートフォンは自転車に例えています。
一般的に自転車とスポーツカーを比べるのはナンセンスだと感じるかもしれません。
プロ視点では、スマートフォンのカメラは
一般的に比べるものではないといった感覚を持っている人が多くいます。
理由は動画をキレイに撮るための細かい調整機能や
根本的な画質の違いが存在しているからです。
ハンディカムタイプのカメラをオススメする理由
動画撮影ではもっとも使い勝手がよいからです。
車の例えでは軽自動車です。
軽自動車は車体が小さく、ぶつける可能性は他の車よりも低いですし
車の中では扱いやすいです。
それでいて車としての機能を十分満たしている。
そういった観点からハンディカムタイプのカメラを軽自動車に例えました。
ハンディカムタイプのカメラは
動画撮影での扱いやすさでは一番でしょう。
この部分についてはこちらの記事を参考にしてください。
一眼タイプは暗さに弱い
このタイプのカメラは暗さに弱いです。
一眼タイプのカメラの構造的な問題です。
一眼タイプのカメラは写真用のカメラで動画用に設計はされていません。
写真用を動画用で使用する場合、ほとんどのカメラは
スマホやハンディカムタイプのカメラと比べると暗くなります。
これはカメラの構造上の問題なので根本的な解決はしません。
一般的に社内で製作する動画は明るい内容の分かる動画がほとんどでしょう。
そして場所は屋外よりも屋内の撮影がほとんどではないでしょうか。
この場合一眼タイプのカメラは屋内では暗くなりすぎて
なんだかよく分からないといった状況になりがちです。
撮影し編集の時に明るさを調整し直す必要がでたり手間が増え
作業量が増えてしまいます。
ピントが合わない
一眼タイプのカメラの魅力は背景のボケではないでしょうか。
オシャレな動画を作る時は便利ですがボケるということは
撮影のリスクが高いと言っても過言ではありません。
オシャレさを出そうとボケ味を増やせば増やすほど
ピントの範囲が狭くなります。
被写体までボケてしまい失敗する可能性が高くなるため
オススメしません。
もう一つの理由としてカメラの明るさを上げるために
ボケ味を増やす場合が考えられます。
ボケ味を増やすとカメラの構造上明るくなります。
暗いのを避けるためにボケ味を調整して明るくした場合には
撮影失敗のリスクが増えるので注意しなければなりません。
暗い部分のノイズに弱い
ハンディカムタイプのカメラに比べると弱いです。
ノイズは映像を汚くするので可能な限り避けるべきです。
一眼タイプのカメラは屋内では基本的に暗いので
黒い部分のノイズが乗りやすく目立ちます。
一般的にはスマートフォンよりも悪目立ちするので
扱いが難しいです。
このような理由を考えると今流行のV-logを見て
一眼タイプのカメラが良いと思ってしまうと
社内動画制作用では使い勝手が悪く使えないカメラとなりがちなので
注意した方がよいでしょう。
まとめ
動画制作を内製化するときのカメラ選びで一眼レフカメラは、
使う側のスキルを求められるものが多いです。
すると失敗するリスクが高くなります。
本人以外の人も触るなど複数人でカメラを使い回す場合には
使い勝手を優先することも大切です。
しかしiPhoneなどのスマートフォンでは、
画質の問題やマイクが付けられない
長時間の撮影に問題があるなどの課題があります。
ハンディカムタイプのカメラをお勧めするのは
その辺りのバランスがちょうど良いからです。
一眼レフカメラを使いたい場合には
その辺りを注意して購入を検討してください。