経営者になると、インタビューを受ける機会が増えると思います。
そのとき感じるのは、社員の前で恥をかきたくない、そんな気持ちではないでしょうか。
今回は、インタビュー時のちょっとしたコツを紹介し、簡単な改善を目指します。
覚えるだけで恥をかかずに済むでしょう。
インタビュー動画では視線の位置が大切

視聴者は表情、目の動きを見ています。
言葉の内容の影響は、最初の段階ではそれほど大きくありません。
人間は、ファーストインプレッション(第一印象)を目に映ったもので判断する傾向があります。
傾向
・目線に視聴者は誘導される
・目線が低いと弱気に見える
・目線が上だと集中出来ていないように見える
視線が低いと「考えている」印象を作ってしまいます。
「考えている」印象はインタビュー時ではよくありません。
本心を感じない、考えながら創作しながら喋っている。
本当の言葉で喋っていないというようなイメージを視聴者に印象づけてしまうことになります。
そもそもインタビュー動画のゴールから考えると失敗と言えるでしょう。
印象は視覚情報で決まる
メラビアンの法則では、情報の影響の割合は、視覚による情報が55%という結果となっています。
メラビアンの傾向
1視覚
2聴覚
3言語情報
動画で安心感や信頼を得るには序盤は言葉の内容よりも表情や振る舞いに注意を払うべきなのです。
インタビューの原稿を蔑ろにしていいとは言っていません。
格好いい動画、信頼感のある動画に仕上げるには総合力が求められます。
今回のコツはその一つだと思って下さい。
カッコ悪い姿に見える原因3選
インタビューがカッコ悪い、印象が良くないという原因を紹介します。
もうインタビュー動画で失敗しないような状況を作りましょう。
卑屈な姿勢で印象が悪くなる
原稿を上から覗くようにしていると身体が前のめりになり卑屈な印象を作ってしまいます。
視聴者の感じる傾向
・弱気
・考え込んでる
・頼りない
机の下に置いてある原稿を読んでみる形を作ってみて下さい。
肩が前に出て、首が前のめりになっていませんか?
正面から見ると、肩と顎の位置の距離が短くなり、誰かに謝っているような卑屈な印象を作ってしまいます。
背筋を伸ばす意識を頭の頂点まで持ち、正面を見るように心がけましょう。

原稿に意識が行き過ぎて内容がたどたどしくなる
人は音をリズム、トーンから内容へと入って行く傾向があります。
原稿を読もうと頭の中で内容を思い出している間の喋りの不自然さは動画ではより顕著に目立ちます。
リズムを整えるには、社員に話すときのように、考えたことがそのまま口から出てくる自然な流れを意識しましょう。
あまり考えながら喋ってしまうとリズムが乱れ視聴者に内容が入っていきませんので注意しましょう。
ボディーランゲージを意識しすぎて失敗
ボディーランゲージは本来自身の意識が発展して身振り手振りになるものです。
ボディーランゲージが大切だからと言ってそこに意識がいくと喋りや視線、熱量などが下がる傾向にあります。
注意点
・ボディーランゲージを意識しすぎて内容が疎かになる
・慣れていないと視線が曖昧になる
・慣れていないと不自然さが目立つ
ボディーランゲージを活かしたい場合にはファーストステップとして視線と喋りの自然さを大切にした後にボディーランゲージに取り組むと良いでしょう。
まずは目線。自信溢れる堂々とした映像にする環境作りを大切にしてください。
カメラに目線を向けるのは最初の15秒で十分

もし原稿を読みたい場合には最初の15秒は視線を正面に向ける事を意識しましょう。
原稿どおり、ミスのない内容で伝えるのはとても大切なことです。
ですので、原稿を読んではいけないとは思いません。
それに、今度はカメラに向ける視線ばかりを意識しすぎて、内容が飛んでしまう事にもなりかねません。
ポイント
・15秒のカメラ目線で視聴者を安心させる
・大事なメッセージは視線を向ける
折衷案として最初の15秒はカメラ目線を意識するというのが提案です。
15秒しっかりと確保できればその後は違う場所を見るようになっても多少は気になりません。
15秒の間でもっとも重要なメッセージを熱量をもって伝えるのが15秒を活かすコツです。
もし自分がいまどんな状況か分からない時はインタビューに近い状況を作り意識的に客観的な視点を自分に作り出す事です。
メタポジションという俯瞰視点を持ち自分の状態を把握し緊張してしまうような場面でも冷静さを作りましょう。
目線を外すときのポイント
インタビュー動画では、目線を上方向に動かしてしまうとあなた自身が視聴者から意識が外れたような印象を作ってしまいます。
視聴者からすると「集中していない」そんな印象を持たせてしまいます。
視線が上に上がってしまう理由は脳内で原稿などを思い返していたり内容を整理したりする瞬間に行われる傾向があるのでまずは思考の整理をしておくのがポイントです。
インタビュアーの質問で熟考したい場合にはゆっくりと視線を動かしましょう。
人間の意識は動きへの反射に敏感です。
質問に対して反射的に動く眼の動きを視聴者は見逃しません。

・テーマを覚える
・目線は大事にする
・考える瞬間は少なく
インタビュー動画で画面の3%にも満たない目を視聴者が見ているのかと疑問かもしれませんが、反射的に動いたモーションを人は見逃しません。
もし一度内容を整理したい場合にはゆっくりと視線を動かす事に注意しましょう。
カッコ悪い姿勢は、いつもの姿勢が出てしまうから

インタビューを受ける時にこそ、いつもの姿勢が出てしまいます。
何故なら、カメラマンやディレクターから色々なアドバイスを言われ沢山の事を意識しなければならないからです。
それにもっとも伝えたいメッセージについてどう伝えるべきか考えてしまうので姿勢への意識が疎かになってしまうのは仕方がないことです。
この時に姿勢への意識をアドバイスされたのならばそれがいつもの姿勢になっている可能性があります。
インタビュー動画の撮影が迫っている場合には意識しなくても姿勢を作れるようにする方法をとるのが有効です。
ポイント
・姿勢は真っ直ぐ
・胸を張る意識
・肩を上げすぎないように注意
例えば、定規などを背中にさしておく。
物理的に背中の神経に意識が行くようにしておくと姿勢が崩れる事も少なくなるでしょう。
恥ずかしくて出来ないという場合には「顎を引く」ように意識してみてください。
顎を引くと姿勢が伸びるので自然とすっきりとした印象を作りやすくなります。
特に女性であれば、首のラインをキレイに見せることで美しい姿の演出に繋がるでしょう。
コツは、首の位置に意識を残すことです。
練習が出来るのなら一度デモで喋る内容をスマートフォンなどで撮影してもらいその姿を見るのが良いでしょう。
自分の姿を確認出来、本番の撮影までに自分の癖を把握出来ます。
姿勢を真っ直ぐに保てるようになると話の中でも客観的な視点を持てるようになります。
きっと映り全体が改善に向かうでしょう。
原稿の中身はキーワードで覚える
原稿を丸暗記する必要はありません。
大事なキーワードだけ覚えるのがインタビューのコツです。
丸暗記の弱点は喋ることに注意がいきすぎてしまい考える動作をしてしまうこと。
言葉に抑揚がなくなり、原稿を思い出そうと目線が上を向いてしまう弱点にも繋がります。
原稿があるリスク
・意識が視線に出てしまう
・原稿を正確に読もうとしてしまう
・喋りがたどたどしくなる
視聴者はその点を見逃しません。
自分の言葉で喋っていないような印象を受けてしまいます。
インタビュー動画では顔のアップが多用されるため自分自身が気付いていないような動きまで克明に残ってしまいます。

目線は上に向くより下げた方がまし

喋る内容を忘れてしまったら、無理せず原稿を見ましょう。
コツは、何度も見るのではなく一回気持ちを整えるようにゆっくり行うのがポイント。
理由は目線が上に外れるより下がった方が心理的に気にならないからです。
原理としては、カメラと被写体の位置関係にあります。
どの撮影でも正面のカメラの中心は、話し手の胸付近の位置です。
画面の配置からすると胸から上が映っている画になります。
テレビ枠で考えると、目線が上よりも下に下がる方が視聴者に注目しているように見えるからです。
このため、無理して思い出すより準備した原稿を見た方がよい形になります。
人間の合理的表情判断機能
人間の心理として、人の顔というのは何よりも意識が向くように出来ています。
その顔の判断基準となるポイントが輪郭と目と口です。
スマイルマークがその典型と言えます。
円の中に点を二つ描き、横棒を描くと顔に見えてしまいますよね。
顔の判断基準が輪郭、目、口の部分を重視していると言えます。
視覚認知
・顔の輪郭
・目と口の位置
・動き、コントラストの変化
戦争映画のコマンドーや特殊部隊の隊員が顔にフェイスペイントを施し偽装をするのは輪郭と目と口のコントラストを森の中に隠すためです。
これらは集団で生き残ってきた人間らしい能力と言えるのかもしれません。

視線が外れると視聴者の意識も外れる訳

目線には人の意識を誘導する力があります。
ボクシング漫画で有名な「はじめの一歩」のキャラクターの中に青木という選手がその力をフルに発揮するシーンがあるのです。
彼の隠し技に「よそ見」というものがあり試合中に突然よそ見をすることで相手選手の視線を誘導し隙を作り致命打を打つ技になります。
インタビュー撮影でも同じようなことが起こります。
集中して話している時は視聴者もあなたの声や表情に注目しています。
突然視線があらぬ方向に動いてしまうと視聴者の視線も誘導され意識が画面の外に向かってしまうのです。
本番でいつも通りの表情を作る方法
解決方法のコツは、横隔膜を下げることです。
人が緊張し始めると心拍数が上がり呼吸が浅くなります。
このままだと横隔膜が下がりきらず高い位置を保ち続けてしまい緊張が持続してしまうのです。
深呼吸をしても緊張が緩和されないのは横隔膜が下がりきっていないからです。
横隔膜を下げるためには、意識を丹田付近に集中し肺の動きに合わせて横隔膜を感じポジションを固定するように意識し続けるのが有効です。
これはヨガやボイストレーニングでも活用されている効果的なリラックス方法の一つでもあります。

結論から話し、視聴者を飽きさせない

結論を一番最初に持ってくることにより次の言葉への誘導に繋げます。
長い収録であればアイスブレイクの要素はあってもいいですがインタビューをコンテンツとして考えている場合には不要です。
視聴者が知りたいのは情報です。
可能な限り前段で情報の提供を行うのが理想と言えます。
原稿についてもそのような構成だと飽きずに伝えたい内容まで見て貰えるような映像になるでしょう。
インタビュー動画にも戦略的目的が必要
ターゲットや目的によってインタビュー原稿は変わります。
何故なら、映像の制作には想像している以上に費用が掛かるものだからです。
視聴者の目を引く効果的なCMのフレーズを差し込む必要も出てきます。
映像の利用が社内での利用であれば問題ありません。
しかし、インタビュー動画をリクルートなどの利用を考えているのなら喋る内容にはターゲットがほしい内容を含めておく必要があります。
キーワードをあなたのストーリーに乗せて話すことによりターゲットに響く価値のある映像に変貌するのです。
動画をどのように活用するかまでを見越して制作するのが次の時代に生き残る秘訣となってくるでしょう。

インタビュー動画を作る場合の注意点

インタビュー動画は、多くの場合インタビューだけでは効果的ではありません。
有名人のインタビュー動画がインタビューだけで成立しているのは、知名度があり、その人のより深い部分を知りたいという人がたくさんいるからです。
ですので大切なのはインタビュー+アルファの部分です。
・インタビューでの話はどのような過去や経緯があって生まれたものなのか。
・会社はどのような成長を遂げてきたのか。
・今の仕事はどのようなものなのか
・社員や会社の雰囲気はどのような感じなのか
このような実際の雰囲気を交えることで視聴者は「なるほど」と思えるようになり話している内容により面白みを感じるようになります。
言葉で出てくる内容が映像とともに紹介されるとリアリティーが生まれ、より本格的な映像と感じられるようになります。
インタビュー動画を活かしていく場合には+アルファの部分を意識していくことが大切です。
まとめ
インタビュー撮影でのコツは、視線を上に向けないように意識出来るかに掛かっています。
そして姿勢を保つこと。
2つの点を意識すると今までのインタビューよりもずっと充実した内容になります。
しっかりとした事前準備、打ち合わせをしましょう。