iPhone15のスペック予想について紹介されている記事が多いですが
全体スペックの話ではなく、新型カメラセンサーについて、
紹介されている記事があったので、取り上げたみたいと思います。
iPhoneのカメラセンサーはソニー製だった
元記事は、Y.M.CINEMA MAGAZINEの記事の内容になります。
この記事によると、iPhone14 plusやiPhone14、13proシリーズなどのハイスペックモデルのイメージセンサーに、
ソニー製のものを搭載しているとのことです。
SONYと言えば、Expediaが頭をよぎりますが、
iPhoneにもセンサーを供給しているようですね。
調べてみると、複数のメディアからiPhoneに
ソニー製のセンサーを搭載している情報を見ることができます。
GIZMODOより
7年ぶりに画素数アップ?iPhone 14 Proでソニー4800万画素カメラセンサー搭載かも!
PC Watchより
iPhone用カメラセンサーは2011年からソニー製。ティム・クックCEOがツイート
あるところには、あった情報なのかもしれませんが
こういった情報は、出回りづらいのかもしれません。
いつの間にかソニーが大きなシェアを獲得できたのも
放送関係のカメラを製造し続けてきた基盤、そしてExpediaなどのスマートフォン分野にも
注力してきからこそ、出来たのでしょう。
iPhone14に採用されたことで、この分野での業績も好調のようです。
新型センサーは積層型
紹介されていた最初の記事の内容に戻ります。
Y.M.CINEMA の記事の内容にによるのiPhone15のカメラセンサーは
積層型イメージセンサーを用いて、
より高いダイナミックレンジの獲得に成功しているといった内容です。
積層型のイメージセンサー技術は、ソニーが積極的に
取り入れている技術といったイメージがあります。
積層型の説明については、本家ソニーさんのプレスリリースの画像を見るのが分かり易いと思います。
SONY プレスリリース
世界初※1 2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー技術を開発
要するに、今までは光を受け取る受光部となっていた、
フォトダイオードの横に設置しなければならなかった関係のない部品を
フォトダイオードの下に回すことが出来るようになり解像度がより上がった。
という感じでしょうか。
ここで出てくるのが、「裏面照射型CMOSセンサー」
また分からん言葉が出てきました。
カメラのセンサーの進化の変遷からすればある意味で第二形態なのかもしれませんが
こちらも本家ソニーさんから解説が紹介されています。
LITYA WEBサイト
LYTIA
※ ページ下部のヒストリーから「積層型CMOSイメージセンサー」アニメーション
読んでみると、こちらも従来では、受光部分となる
センサー面の上に配線を敷かなければならかったものが下に回すことができた。
といったもののような感じです。
「裏面」と見るとなんだかセンサーを反転させているように感じますが、そうではないようです。
※構造的には名前の通り「裏面」を使用しているのだと思います。
きっと、開発した人はある種のアハ体験的ものがあったのかもしれませんね。
アンビリバボーなどの再現ドラマで登場しそうです。
このような裏面照射型CMOSセンサーの弱点をさらに改善したのが今回の
積層型イメージセンサーということになります。
非常に革新的な技術ですね。
きっと、開発までは様々な苦労があったことでしょう。
スマホで、映える写真が撮れてしまうことを、つくづく感謝しなければなりません。
具体的には、何がどうなる
Y.M.CINEMA で紹介されている動画には、従来型センサーと比較した画像の違いが紹介されています。
ノイズが軽減され、低照度でも人肌の部分のノイズや服など、
わずかに光が当たっている部分のノイズが軽減され綺麗に見えます。
翻訳をすると他には、逆光環境で露出オーバーを緩和し、低照度でも高画質で抵ノイズを実現する。
といった趣旨の内容が書かれています。
要するに、ダイナミックレンジが増えて、ハイライトとシャドウに強くなった。
という素晴らしい技術のようにです。
あれ?よく考えてみると、積層型イメージセンサーって既にないか……。
ソニー フルサイズミラーレスカメラ α9M2ILCE-9M2
ここで、ソニーの発表した内容を見に行ってみたいと思います。
SONY プレスリリース
2-Layer Transistor Pixel
翻訳して読んでみると、発表した技術の根本は過去のものと一緒のようにです。
ですが、スマートフォン向けは、ソニーの中でも別ブランドになっており、モバイル向けのセンサーは
LYTIAとなっていました。
そして、Youtubeの説明では、LYTIAにより発表されている点が加えれており、
モバイル向けの技術革新のようです。
この技術が、iPhone15の目玉として登場するのではないか。
そんな感じがして、ワクワクしますね。
対極をいくCanonのDGOセンサー
Canonも高いダイナミックレンジを実現するために開発された新技術の一つ、
DGOセンサーがあります。
これは、センサーで受け取った信号を二つに分岐させ、HDR写真を作る技術と似ています。
センサー内でハイライト、シャドウにそれぞれ振っ画像を合成する技術です。
Canon EOS C300mk3
主のな特徴
HDRの仕組みを応用したようなアプローチですね。
DGOの仕組みによって、高いダイナミックレンジを実現しています。
そう言えば、Canonも積層型のイメージセンサーを開発したというニュースがあったような……。
そう、R3が積層型でした。
これは、物議を醸していましたね、ソニーのセンサーを使用したのではないかという論争です。
結論としては、Canonの自社開発されているということだったので、
行き着く所は似たような所になるといった感じなのではないでしょうか。
技術的な壁はあっても、改善できる領域は、どこも似たような部分に焦点がいくものです。
ソニーもキャノンも苦労して開発したんだろうなと思うと
競争原理の善し悪しと、恩恵のありがたみを深く感じます。
EOS R3センサーの論争について、細かく紹介されていました。
とるなら写真道楽道中記
EOS R3に搭載の積層型CMOSはキヤノン自社設計・製造のセンサーで間違いない
それよりも気になるニュースが。
化け物ダイナミックレンジのセンサーの登場
Canonの化け物のようなダイナミックレンジを誇るセンサーが開発されたというニュースが載っていました。これまでのライバルを知らないだけかもしれませんが、ほとんどの領域を見る事が出来てるのではないでしょうか。
現在は、監視用の用途とのことですが、
このセンサーが一眼系のカメラやシネマ系に投入されるのは時間の問題。と、思いたいですね。
Canon プレスリリース
業界最高レベルのダイナミックレンジを実現した監視用途向けCMOSセンサーを開発
センサー技術の革新は続く
iPhoneの進化に戻りますが、見えない所で着々とカメラが良くなって言ってる気がします。
いつか人間の目も、代替できてしまうかもしれません。
スマホの本体代金も年々上昇してますが、こういった技術革新が詰め込まれているのを感じると、
仕方ないのかもなと思いつつ、高いなと思うばかりです。
各ガジェットもハイ・ローラインナップでニーズに応えていただけると助かります。
そう思いました。