映像制作のバイトをしてみたいという場合どのような人が重宝されるのでしょうか。
どの現場もそうですが、バイトで重宝されるのは機動力です。
映像制作の現場はいつもピリピリしています。
それは気を使わねばならない点が幾つもありトップの人間はそこへ集中しなければなりません。
ですのでバイトで重宝される人は気遣いと機動力になります。
当然罵声も飛ぶこともありますが機動力で補うことで先輩から愛される人になるでしょう。
今回は映像業界を3つに分けてそれぞれのポイントを出していきたいと思います。
映像業界は三つに分かれている

映像業界を一つにまとめることはできません。
ビッグモニターには映像が映りスマホやタブレットでもたくさんの動画が見られるような時代です。
そしてテレビの番組やその間で流れるCMでは制作環境や制作者は大きく異なります。
時代はよりインタラクティブな方向に動き出しました。
インターネットでは文字媒体から映像コンテンツ媒体へとシフトしています。
映像コンテンツ市場はぐんぐん伸びそこで働く人のニーズも高まっています。
総務省のコンテンツ市場調査では市場規模は11兆1600億円にのぼりなかでも映像業界は5兆5026億円と全体の49.3%を占めるほどの大きな市場です。
業界の外側からみるとどれも同じように見えてしまう現状が存在しています。
もし目指している方向や、クリエイティブのスタイルが分からないと言うときにも参考になるでしょう。
4つに分類する映像業界
映像業界は大きく放送系、テレビ系広告系、映画系に分類できるでしょう。
それぞれの特色を紹介します。
放送系
放送系はニュースの報道が軸です。
現場で起こった事実をいかに素早く映像で正確に伝えられるかが求められます。
いかに間違いのないリアルな映像を撮り素早く放送電波に乗せられるかが放送系の正しさとなるでしょう。
カメラマンの資質は、大胆不敵であること。
放送系のカメラマンは事実性の高いリアルなものを撮れるかが評価されます。
現場でしか見付ける事の出来ない視点を常に持ちその場での対応力が必要です。
画質よりも即時性や訴求力などが求められる仕事になります。
編集の現場では、いかに素早く繋ぎオンエアに間に合わせるかという能力が必要となります。

一回のレビューで必要なカットを選びだし伝えるメッセージに構成し直す能力が求められます。
事前の番組企画の趣旨の理解力と深掘りテープ到着後の柔軟性をつけることが個々の能力の差となるでしょう。
局によっては編集マンとカメラマンが同一の場合があります。
その場合は、撮影時から使えるカット使えないカットを構成案を常に頭に入れて撮影する力があると重宝されるでしょう。
テレビ番組はキー局が一括して制作しているのではなくグロス請けのように番組ごとに制作会社が異なります。
そして番組制作会社ごとに特色がありそれぞれの強みを活かした番組の制作を行っています。
ですので、テレビの番組を制作したいと思っている方はまず番組の制作会社をみて判断するとよいでしょう。
番組制作会社は通常の会社のように幾つもの部署がありカメラが中心ではなく様々な業務があり常に多忙を極めています。
番組制作会社にもそれぞれ特色があり他の業務が在ることも知っておくと便利でしょう。
究極的には全ての部署が必要な要素であり、仕事が回っています。
テレビ系

テレビ系は主にテレビ番組の制作です。
テレビ番組は企画に重きが置かれます。
予算については、ネットの市場の拡大によりキー局での制作費の削減などが一時話題になったこともあります。
テレビ番組に関しては、それぞれ制作会社がテレビ局とは別に存在しそれぞれの制作会社が番組の一つを担当することが多いです。
テレビ番組の制作スタッフはハードな現場が多く、報道系と並び過酷です。
そして撮影の中でニュース番組に使われるだろう構成要素も念頭に置き、それぞれ同じ業界ですが違いもたくさんあります。
広告系
CMを制作しているのが広告系です。
デザイン知識を持っている方や芸術系の人コピーライターなどの専門職がより集まっています。
映像部分になるとCMの制作などが主になり企画を映像に落とし込む作業になります。
CM制作の場合は、準備に膨大な時間をかける傾向があります。
最もよく見えるようにするためにライティングや背景への気遣いアートディレクションも含めたクリエイティブを発揮する必要があります。

三つの特性と得られる知識について

放送系では、報道などのスタジオでの仕事からスタジオ以外でのお仕事も多くなります。
ニュースとなる出来事は24時間様々な場所で起きているため時間を問わず取材やロケの手配を行うことが求められます。
次に、広告系であれば主にカメラマンの助手の仕事が多いようです。
その仕事はとにかくカメラマンが被写体を撮ることに集中できる環境を作るということです。
そのため、美術や照明に関しても広く学ぶことができます。
そして最後が、テレビ系です。
テレビ系ではADとしての仕事が多く肉体的にも精神的にも負担が大きいかもしれません。
しかし、テレビ系では、編集についても学ぶことが可能でしょう。
バイトで学べること
バイトはあくまでもアシスタントです。
したがって、何かを専門的にこなすというよりは幅広く仕事が振り分けられます。
そこで学べることは対応力です。
映像制作のバイトであろうと現場には時間がありません。
そして急な変化が起こります。
例えば、ロケであればタレントの時間やロケ現場の都合がありそのタイトなスケジュールの中で効率的な仕事が求められるようです。
そして、仕事を通して物事をやり遂げる達成感が学べます。
仕事柄つらいこともあるかもしれませんがその先にある「やり遂げた」という喜びがあるようです。

現場を知ることについてのメリット

「努力はしましたが結果は出ませんでした」
その理由の一つに、努力の方向性が間違っていたからということがあるのではないでしょうか。
現場では、自分の力不足を自覚することができるとともに努力の方向性を知ることができます。
夢を追うために一生懸命努力をすることは必要ですがその方向性を間違っていれば夢は決して叶いません。
バイトとして現場を知ることでより夢に向かいたい気持ちが強く出てくるでしょう。
その際、現状の今の自分の力不足で落ち込んだり、諦める必要はありません。
むしろ、力不足を悟ったことが今後に役立ちます。
力不足が分かった段階がスタートでもあるのです。
方向性をしっかりと見定め、できる、あるいは憧れの人を現場に見つけどうすればその人のようになることができるか、まずは考えてみましょう。
将来を見据えた働き方
映像関係の仕事は現在幅広く存在しています。
ただカメラを持つだけではありません。
企画やVFXやCGやMAなど幅広く存在し一人で熟すのは難しいところもあります。
現場には様々な規模がある
芸術的な作品を制作する現場を目指すのか商業作品の現場を目指すのかをまず考えてみてください。
広告の制作費は近年減少傾向にありますが、TVCMの制作予算は3000万から1000万クラスのものが存在し中堅規模のCM制作費で500万円規模から100万円レベルのものも増えています。
多額の制作費をどのように運用していくかが一つの鍵となるでしょう。
一方の、芸術的な作品を作る現場であればそれがヒットするのかという考えよりもとにかく作りたいものを作るという考えが先行します。
世の中全体に発信する作品に携わりたいかある特定の層をターゲットにした作りたいものを作るのか考えてみてはいかがでしょうか。

得意不得意が存在する

商業ベースの現場であれば仕事を依頼されることが多いようです。
つまり、作品に対する注文がありその案を下地として作品を作っていきます。
したがって、クライアントとのコミュニケーションは必須です。
さらに、時には自身の意に反する作品を作るということも多いでしょう。
しかしながら、製作費は多いためお金に余裕をもった仕事ができるのかもしれません。
一方、コアな作品であれば0から生み出す創造力や企画力が求められます。
どういう作品にしたいか明確に自身の意志が反映される分、責任は重大です。
ですから、自分の得意なことが依頼をもとに様々な可能性を考えながら作品を作り上げることなのかあるいは0から生み出す力なのか考えてみてはいかがでしょうか。
現場のバイトとして何が重宝されるのか
重宝される人材は必ずいます。
何が重宝されるかは現場、現場によって求められていること求められている能力が違うので一概には言えません。
しかし、その前段階で理解できる部分があればこの現場では何が求められているのか。
この業種では何が重要な要素なのかを理解する事で、発揮すべき力を押さえるのも可能です。
自分自身の前提を大切にしましょう。

仕事の理解

指示待ち人間は重宝されません。
指示を待たずに先のことを見通して仕事をこなすことが求められるでしょう。
ただ、最初のうちは見通しを持てないことがあると思います。
使う側として最も腹立たしい気持ちになるのは指示をしてもその指示通り仕事のできない人間です。
指示待ち人間以前の問題として指示を聞いてその通りできないことがよくあります。
そうならないためには、その指示、ひいてはその仕事をご自身の言葉で理解しているのかを確認してみましょう。
何か指示を受けた時には「○○ということですね」というようにもう一度自分が理解した指示を復唱するようにしましょう。
こうすることで、しっかりと自分の言葉で仕事を理解することができ慌てふためくこと、ミスコミュニケーションが少なくなります。
目的内容の理解
指示通り行っているのにうまくいかない方に質問です。
「なぜ、その仕事を任されているのかあるいはなぜその仕事をしているのか理解していますか?」
仕事の目的を理解することが先ほどの指示待ち人間からの脱却の一歩です。
当たり前ですが、一人で働いている訳でなく全体の仕事の一部を一人一人がこなしています。
自分の仕事は全体の仕事の中でどのような意味があるのかということを理解しながら仕事をすすめましょう。
では、理解をするために必要なことは何か。
一つは経験です。
長く働くことでその現場のことがよく分かってきます。
そして、もう一つが適切な質問力です。
先輩が忙しい時に質問をすることは勇気のいることです。

もし難しいようであれば、「質問していいですか」よりも「教えて頂きたいんですが」から切り出す方が先輩は時間をとってくれるのではないでしょうか。
機動力

仕事の意味がわかり目的が分かれば、動かなくてはなりません。
つまり「私がやります」や「私はできます」ということが必要になってくるでしょう。
これは仕事を振る側からすれば、その人に仕事を任すということです。
ちょっとした弁当の手配や、セットの移動についても積極的に自ら動くことが必要です。
タフネス
煌びやかな世界であるからこそ、煌びやかであるためには努力や苦労というものが必ずついてきます。
言い換えれば、厳しい現場であるため、タフネスが必要です。
心理学の研究によれば、逆境にさらされるほど人はタフになるということが言われています。
またソーシャルサポートもタフさにとって重要な要素です。
ソーシャルサポートとは「周りの人からのサポート」ということなのですが家族や身内に加え、同僚のサポートは欠かせません。
ただ、日頃から関係を築いていなければ周囲の人は助けてくれないでしょう。
普段からコミュニケーションを心がけお互いが支え合える関係性を作りタフネスを保ちたいですね。

あの時頑張ったという経験はその先辛い時に自分を励ます糧になります。
タフさを磨きましょう。
重宝されるバイトマンになるためにやるべきこと
結論は行動力です。
まず最初の段階では、思考やクリエイティブは求められていません。
クリエイティブを行う人の実務を減らす視点を持つ気遣いの方が愛されます。
しかし、多くの人はバイトで入ってもクリエイティブに関われるかもしれないと思っているでしょう。
最初の段階では考えず関係性を構築してから自身のクリエイティブについて提案していくのが良いでしょう。
先輩の行動を予測し動く

忙しい現場であるからこそ、阿吽の呼吸が求められます。
アシスタントや補助的な仕事であればなおさらです。
この人は次に何を必要とするだろうかということを常に意識していきましょう。
先輩は基本的に自分の仕事特に専門的な仕事に集中したいと思っています。
ですから、それに集中するために最適な環境が整っているのかということに目を向けてみてください。
そうすれば、徐々に言葉を介す必要なく先輩が求める一歩先を予測して動くことができます。
時間を先読みした気遣い
「時間が押している」という言葉は元々業界用語ですが私たちの日常の世界でも最近ではよく使われます。
時間がないこの業界ではとにかくスムーズに仕事を進めることが求められます。
これがいずれ必要になることを見越してそれを事前に準備しておくあるいは手配しておくという気配りは現場のスムーズな運営に影響します。
先手先手の対応を心がけておくことで周りの人にとってなくてはならない存在になります。
そのために、必要なことは仕事のルーティン化です。
臨機応変な対応を求められる現場ですが決まった仕事もたくさんあります。

ですから、この決まった仕事をルーティン化し考えることなくテキパキとこなすことで時間を稼ぎたいものですね。
ルーティン化の方法としては、まずタスクを書き出してみることです。
そして、そのタスクを遂行するためにどれくらいの時間がかかるか、また、どの順序で仕事を行えばよいのかを考えてルーティン化していきましょう。
上下関係を重んじた行動

独特の世界であるからこそ独特の秩序というものがあります。
日本的には年上を重んじるということが一般社会では良く言われますがとにかく年齢を含めた上下関係をわきまえ分相応の働き方をすることがお勧めです。
特に現場は、その映像制作のスタッフのみならずスポンサー企業などありとあらゆる立場の方々がいます。
年齢以外にも人間関係や力関係をしっかりと把握した上で円滑に現場の仕事をこなすことも大切なスキルです。
技術の習得
スキルを身に着けるためにしっかりと人を観察しましょう。
細かい所まで観察することが必要です。
極端に言えば、どちらの手でどこを持っているのかという細部にまで目を光らせてみてください。
ただ、頭の中で整理することには限界があります。
ですから、その場あるいは時間がある時にしっかりとメモとして残せるように、観察していきましょう。

すると、先輩のいい面と悪い面が浮き彫りになってきます。
言い換えれば、「もっと他にいい方法があるのではないか」
ということが分かってきます。
ですから、初めはしっかりと真似をするために観察し次は問題点や改善点を探す観察の仕方に変えてみましょう。
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引用文献
①総務省コンテンツ市場調査
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h25/pdf/n4800000.pdf
②タフネス
Crust, L., & Clough, P. J. (2011). Developing mental toughness: From research to practice. Journal of Sport Psychology in Action, 2(1), 21-32