会社案内動画はオンライン化が進む中で必要な動画になってきています。
今回はどんな会社案内動画が良いのかをパターン含めて紹介したいと思います。
会社案内動画とはどんな動画か
会社案内動画は会社の案内のための動画になります。
しかし、大切なのはその動画をどこでどのように使うかです。
例えば、リクルートや採用向けに使う場合でも
説明会向けなのか、内定者向けによっても案内の内容の密度やボリュームは変わってきます。
そのため会社案内をどこで使うかによってどんな動画になるかが変わってくるでしょう。
会社案内動画のパターン
会社説明動画にはパターンがあります。
どこで使うかのシチュエーション別でのパターンから動画の全体を紹介したいと思います。
・会社見学での現地(説明向け)
・営業時の会社紹介資料として
・ホームページの説明コンテンツとして
・採用説明会向け
・内定者向けの説明として
・YouTube等ブランディング向け
6パターンを考えました。
概ねどこかのパターンに入ってるのではないでしょうか。
全てのパターンを網羅した動画を一つ作るのはお勧めしません。
理由は、複数のパターンを入れることで、視聴者にとって不要な情報が増え
焦点が定まらない動画になってしまうからです。
可能な限り、目的を明確にして一つの内容を満たす形にした方が
動画としてはすっきりとした内容になるはずです。
それでは次にそれぞれのパターンにおける、会社案内動画のポイントを紹介したいと思います。
会社見学向けの動画
会社見学は現地に人を招いて、そこで説明する場合に活用される動画です。
視察など技術力を持っている会社などでは、視察時の説明をパンフレットと
現地の機器で説明される場合もあるでしょう。
会社見学を必要とされるパターン
・工場などの設備を持っている会社で現地での説明が大切と感じている場合
・子ども達などの教育目的など地域社会との連携を考えている場合
・内定者などの人を案内説明する場合
・視察対応などでの紹介を考えている場合
他には設備によっては、現地を視察しても分かりづらい場所も存在します。
・大きすぎる機器がある施設
・安全上の制限を設ける必要がある場合
・人の目では確認できない場合
このような条件やパターンで起こることとして
・大人数を担当者の1人で負担するなどの負担
・工場などでは稼働状況を変更できないため説明不足が発生する負担
・立ち入り制限位置からの説明では十分に内容を伝えることができない
基本的には担当者が複数の人に対して説明をしていく流れになります。
会社内部でも、立ち入りできる部分とできない部分があり
仕組みを説明する場合にも位置や距離で見ても分からないといったことが発生します。
担当者も全ての行程や部門を専門として理解できていない可能性も高く
見学時全ての人に対応するのは難しい場合も多々あるのではないでしょうか。
このような場合に会社案内動画を活用することで担当者の負担を減らすことができます。
メリット
・現地視察でも分かりづらい部分を補足できる
・担当者の負担を軽減できる
会社見学を目的とした場合の会社案内動画はどのようにすれば良いでしょうか。
会社見学を目的にした動画の作り方
このような場合には各セクションやセグメントに動画を分割し
2~3分程度の動画を複数用意するのがよいでしょう。
・2~3分の動画にする
・見学地点やポイントで動画を分ける
・動画を長く作らない
あくまで動画は補足的に使うことをお勧めします。
よくある例ですが、見学に訪れて、最初に会議室などで一気に会社案内動画を見せるパターンがあります。
せっかく現地に来たのに最初に動画を見せて終わるパターンは勿体ないです。
なぜなら動画は本物の現場にはかなわないからです。
見学に来た人にもテンションがあります。
長い動画は見学者のテンションを下げてしまうので説明的要素は少なく、
最低限の説明を行ったら現地での説明に切り換えた方が良いでしょう。
動画の使い方としては、現地での制限がある場所での補足として
機能の説明や、仕組みの紹介、拡大した様子や、実際に稼働していればなどの様子を
説明交じりに行うのが有効でしょう。
その際にモニターなどを準備する必要はなく、現在はタブレットなどを何枚か用意し
そのタブレットで動画を見てもらいながら現地で補足するような形が良いでしょう。
営業時の会社紹介資料動画
営業時の会社紹介はBtoB向けではよく行われています。
パンフレットなどを活用し自社の説明を行っていることなどが
多かったのではないでしょうか。
ITやプロダクト系の技術などの営業は絵での説明ではやや不十分であり
実写とアニメーションを織り交ぜた形の方が分かりやすいです。
海外向けの説明なども外国語を織り交ぜながらも動画で説明した方が
イメージの共有は簡単です。
そのような面で会社紹介を営業時に活用してく場面はこれから
増えていくのではと感じています。
必要とされるパターン
・特出した技術を説明する場合
・外国人向けの営業
・相手の表情、ニュアンスを探る
動画のポイントは営業マンがその時間は説明する必要がなくなるのが最大のメリットです。
凄腕の営業マンは相手の表情を読みながら営業を進めますますが、会社紹介の動画を
導入することで自動的に営業マンに余裕を作り、
動画を見ながら相手の表情やニュアンスを探ることが可能になります。
営業がすごく得意ではなくても、動画を上手く活用することで
相手の欲しているポイントを探る余裕作りにもなりますし
相手の興味関心を引き出すきっかけをパンフレットよりも
簡単に行うことができるでしょう。
営業用の会社案内動画は営業マンの使い勝手を基準に構成するのがポイントになります。
メリット
・絵では説明しづらい部分を動的に見せ理解を促進させる
・外国人などではとくにイメージの共有に役立つ
・営業マンが相手の反応を探るのに便利
動画の作り方
・動画は3分以内にする
・特徴的な機能を端的に紹介する
・細かい内容には触れない
・社歴などは少なくコンパクトに
営業用の動画では、会社紹介のメインの内容は製品や
技術面の紹介が中心にすることをおすすめします。
理由は、相手の興味関心のポイントを探るためであるのが大切であるのと
社歴や創業に関する部分は、
商品や技術に具体的に興味を示してから意識し始めるためです。
相手が興味を示していない段階では
社歴に関する内容は頭に入ってきません。
であるならば、技術面や商品の特徴などを中心に
紹介する会社案内動画の方が良い反応が期待できます。
動画を3分以内にしているのも、営業時に長い動画は苦痛になる可能性があるからです。
相手の興味関心がどこか分からない段階で5分や10分の動画は
興味の無い部分が7~8割になりやすく、苦痛になる可能性が高いからです。
そのため3分以内の動画にし、反応があった部分をパンフレットなどで
具体的に説明してく形の方が相手にストレスを与えることはなく進めることができるでしょう。
興味のない部分があったとしても3分程度ならば、それほど苦痛なく見てもらうことが可能です。
デメリット
・動画は相手の貴重な時間を拘束する可能性がある
・興味のない部分の話しが多くなりがち
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ホームページの説明やコンテンツとしての会社案内
ホームページに会社案内を動画にして乗せることがあります。
会社の規模として営業先が決まっている会社やリクルート面も含め
総合的に行いたい会社などが活用されている印象を感じます。
メリットはホームページを起点にできるという点です。
大規模なリクルーティングや採用担当者をつかせない場合などでは
ホームページが会社説明の役割を担うことが多くなります。
その場合、会社の全体像を理解してもらうためのコンテンツとしては最適です。
その他に、事業のミッションなどを大きく掲げている場合には会社の使命として
コンテンツとする場合があります。
このような会社は長い歴史があり、その経緯や今後のビジョンなど規模感の大きい会社では
会社案内の一つのコンテンツとして利用されることもあります。
ホームページのコンテンツとして会社案内を利用するパターン
·リクルート向けの動画コンテンツとして
·ミッション、ビジョンを示す形として
使い所
·ホームページをリクルート含め資料として活用する場合
·ホームページをブランディング目的に活用する場合
·業務兼任などでリクルート担当者が不在の場合
メリット
·専門的な業種の場合、会社案内が営業資料にもなる
·リクルート向けにも活用できる
動画の作りのポイント
·10分~15分程度にまとめる
·内容は十分に盛り込む
·キャプションやタイムスタンプを付ける
ポイントは省略することを考えない形で作るのが良いでしょう。
長くなっても問題ありません。その代わり、キャプションを付けましょう。
キャプションとは時間軸での見出しです。
「03:20~○○」といった形で何分からどんな内容かを説明する見出しを付けると良心的です。
このような会社案内は必要な人にとっては何度も見直す可能性があります。
一本の長い動画の見直しを何度もする場合キャプションがあると便利ですし、
Z世代の人であればこのような配慮が当たり前の中で生活をしてきています。
安心感の判断基準としてキャプションを新しい世代においては一つのポイントになるでしょう。
ミッションやビジョンを説笑する動画においては、
会社案内はミッションにおける補足的な立ち場になります。
ミッションの説明はナレーションまたは、経営者が担うことになりますが
社歴や創業に関することから発展した形で現在の事業内容に触れるような流れになるでしょう。
このような動画では、10分程度にまとめるのがポイントになります。
メッセージ性の高い言葉やビジョンなど言いたいことが長すぎると分かりづらくなります。
そのため時間の制約を設け動画の時間内で収まるように調整する方が、これらの動画としては
内容が詰まった形となり見やすくなります。
採用説明会向け会社案内
採用説明会向けの会社案内動画は説明会で使える時間にも影響しますが
二つのパターンで考えるのがよいでしょう。
短い時間しかない場合は2~3分程度。
長い時間を貰える場合には、5分~8分程度で動画を構成するのがよいでしょう。
採用説明会向けでは、動画を長く使うことはお勧めしません。
理由は動画は実際のプレゼンターの言葉よりも弱いからです。
弱いというのはリアリティーや感情面で訴えかける点においては
実在の人からの言葉の影響力が強いからです。
採用説明会向けでは、動画は補足または空気作りに徹し
説明会全体の内容でのボリュームを2割以下にすることをお勧めします。
オンラインの場合でも動画の説明は単調になりがちです。
動画に案内の全てを行わせることはしないようにしましょう。
採用説明会向け会社案内のポイント
·短時間での説明をするように心がける
·プレゼンターのフォロー的な使い方をする
·写真では分かりづらい部分を積極的に動画にする
説明会では、プレゼンターによる発表が中心になります。
その説明で使用するものは写真になりがちです。
またはパワーポイントなどの機能を使ったアニメーションが利用されるでしょう。
これらの写真はイメージアップに繋がりますが、リアリティーさからは
離れてしまう場合があります。
機能面や仕組み、リアリティーさを出せる点では動画が有利ですので
会社案内時の時に事前に紹介しておくことで、
写真での説明時でもイメージアップ挿せる必要がなく理解のあるまま続けることができます。
内定者向けの説明として
社員教育用に近いものです。
ここでは内容の充実度がポイントになります。
会社の一般的な知識をつけさせる教育コンテンツになります。
教育には時間と労力がかかります。
同じような質問に回答するのも負担が増加します。
内定者向けの会社案内は、ベースの知識を身につけさせるためと
一般的な質問を回避するための効率化ツールとしての位置付けになります。
ですが、会社の状況も常に変化するため細かい内容にまで触れてしまうと
動画の改修を毎年のように行う必要が出てきてしまいます。
それらのバランスを考えた上で会社案内動画を作っていく必要があるでしょう。
動画は一本にまとめるよりもセクションや内容ごとに分けるのが良いです。
理由は改修コストを下げるためと、改修を簡単にするためです。
全てを一本の動画にしてしまうと、何かを直す必要がある場合
動画全てを直すことになり、作業量や外注費が増えることが予想されます。
しかし内容ごとに分けておけば、その一つの動画を直すだけで済むので
コストを下げることにも繋がり、常に最新の状態を保ちやすくなります。
YouTube等のブランディング向け
ホームページなどに入れ込む動画に似ていますが、
YouTube等のオープンな場所に利用することで認知拡大も繋げたい場合での会社案内動画です。
会社案内動画だけで認知を拡大するのを目的にするのは避けましょう。
YouTubeなどの場所では常に動画が投稿され続けています。
YouTubeはエンタテインメントも含まれており面白い動画、
見たい動画は無数に存在している状況です。
その中で会社案内動画は「見たい」「面白い」といった気持ちで
検索されるものではないため新規開拓目的でのアクセスは期待できません。
一般的にはすでに知っている人が「調べたり」「確認したり」といった点で
利用されることになるでしょう。
すでに会社名を知っている、興味を持っている人向けに会社案内動画を
YouTube等に展開するのは安心感として価値となっています。
調べても見付からないといった状況をなくし、
検索でアクセスできるポイントを増やす点として重宝されるでしょう。