話題のOsmo Pocket 3(オズモポケット3)ですが、
YoutubeでVlogやガジェット系Youtuber、カメラ関係のYoutubeの人も含めて
話題になっていますね。
正直、最初はそれほど注目していませんでした。
しかし、色々な人のレビューを見ていると、これはもしや?
と、思うことが多くなり実際に使用してみた結果……。
これは、「すごい」です。
ということで、Youtube動画に最適なカメラと確信したので、
今回は、その話をしていきたいと思います。
Youtubeの撮影ってどんなものが多いのか
Youtubeの撮影にはいくつかパターンがありますが
基本的には、企画もののバラエティー番組のような動画が多い印象ですがいかがでしょうか。
街でインタビューをしたり、街で何かをしているのが一般的ではないでしょうか。
有名なYoutuberの動画はあんまり外の撮影多くないないんじゃない?
と感じるかもしれません。
その通りです。
登録者数や、再生数を稼げるYoutuberは、外に行かなくても
企画にもそれなりにお金を使えるので、どこでも面白いものができます。
しかしそれが出来るのは、少数の収益化出来ているYoutuberの方々だけでしょう。
一般的には、それほどお金をかけずに動画を作っていく必要があります。
すると家や屋内でできることは限られてくる……。
結果、ネタを求めて屋外に出て行かなければならなくなります。
対談中心のYoutubeがあるのも知っています。
だから、「そんな事はない」という気持ちも重々、承知しています。
専門性が高いチャンネルは、撮影をしなくても写真素材とナレーションだけで成立しています。
ですがこういったチャンネルは、今回のお話しの対象ではありません。
何故なら、そもそもそういったチャンネルはYoutubeのカメラに悩みなんて少ないからです。
外での撮影で必要なカメラとは
Youtube動画をどのような視点で捉えるのかがポイントになります。
ここでは、複数の視点で考えていきます。
まず考える点は、撮影コストです。
撮影コストは、私が作った造語ですが撮影にかかる費用というだけでなく、内製化しているのであれば
撮影に必要な知識や時間、備品、消耗品、そしてトラブルリスクやトラブル対処のコストも含めて「コスト」と捉えています。
Youtubeが一般的にどのように撮られているか、実際の現場などを見た結果。
スマホで撮影しているパターンとVlog系のカメラで撮影しているパターンが多いように感じます。
もちろん、山や森、特定のテーマのジャンルで動画を撮っている人は別にしてでの話しですが、
一般的には、上記の2パターンです。
社内で動画を作っている場合でも、運用も考えると若手社員の方がやっている場合が多く
ハンディーカムタイプをわざわざ持ってくるというのは、少ない印象です。
なぜ、スマホやVlog系のカメラなのか
ハンディーカムタイプのカメラを使わないのは「馴染みがない」からでしょう。
カメラはどうしてもボタンが多く、専門用語が出てきて、
正直そういうのが好きでもない人は、使い方を覚えるのは面倒です。
それよりもいつも使っているスマホのカメラ機能の方が、日常でも使っていて知識や経験もあって慣れている。
勉強をわざわざそのためにしなくて良い。
というのが、スマホを使う理由の一つなのではないでしょうか。
そして、スマホのカメラが優秀なのも忘れてはいけません。
動画は綺麗ですし、家の壁掛けテレビでもなければ十分楽しめます。
なので、Youtubeにスマホを使う理由はよく分かります。
Vlog系のカメラを使う理由
こだわりを出したい、ガジェット系、オシャレ系などジャンルはありますが
内容と動画で映っている世界観もチャンネルとして重要な場合は、Vlog系のカメラを使っている印象です。
スマホとの違いは画質の質感が違います。
色味もスマホに比べて調整しやすい特徴があります。
何より「俺達Youtuber感」が出せるのは周囲へのアピールにも繋がるという点で考えると、
撮影姿もプロモーション活動と考えれば、スマホより効果が大きいと言えます。
一眼系を使えば良いんじゃ無いか。
という意見が出るかも知れませんが、それは銀座の狭い路地をランボルギーニで走るようなもので、
一眼レフカメラの性能を活かしづらく、最適なチョイスではないと言えます。
使ってみるとYoutubeのような動き回る撮影には不向きであり、取り回しの悪さを感じます。
Vlog系のカメラはその辺りのバランス感が良く、小型で取り回しと機動性が良いのが特徴なのもあり
選ばれている要因なのではと感じました。
一眼レフカメラの弱点
まず必要なアクセサリーがとてつもなく増えることです。
手持ちの撮影は苦手なので、ジンバルなどを準備する必要も出てきます。
ケーブルやバッテリー、NDフィルターなのど、周囲の影響を強く受ける一眼レフカメラは
日陰に移っただけで、途端に暗くなったり、屋内から屋外に出ただけで白飛びしてなんだか分からなくなったり
直線的で応用力がない。それがYoutube撮影での一眼レフカメラの印象なのではないでしょうか。
直線やレースのコースを走るには向いているけれども、
街乗りは苦手というような感じなのです。
ならばハンディーカムなら良いのでは?
ハンディーカムカメラの弱点
一般的には、Youtubeはハンディーカムタイプのカメラの方が使い勝手も良く優秀です。
しかし残念なことにハンディーカムタイプのカメラは、
色合いが昔ながらの赤と黄色が強く出る昔ながらのテレビの色という印象が強くあり
ダサい。という印象が根強く残ってしまったこと。
そして、ハンディーならスマホで撮った方が
綺麗という文化が出来てしまったからではないかと感じています。
ハンディーカムタイプのカメラも調整すれば、そんなことはないのですが
メニュー画面の中から選んだり、細かなセッティングが必要だったりとスマホに比べると手数が多いのも
弱点となってしまった印象です。
どうしてもスマホの性能と比較されてしまい、
スマホよりも重いというのも弱点でしょう。
カメラのアクセサリーもメーカーを超えてユニバーサルに使えるものがなく、
個々のアクセサリーも高い。
そういった点もスマホと比較され嫌煙されていると感じます。
それでは、Youtube撮影で大切なのはどんな要素なのでしょうか。
共通するカメラのポイント
外での撮影では、「小さいこと」がポイントです。
正義と言ってもいい。
何故なら、小さいカメラであれば、周りの人が気にしないからです。
例えば、NHKの報道カメラマンのように肩にバズーカみたいなカメラを持って歩いていたら、
100m先だって気になるし、「なんだ、なんだ?」ってなりますよね。
小さいカメラであれば、旅行客や、個人的な撮影かもしれない。
Youtuberっぽいなと思っても、違うかもしれないから、流してしまおう。
なんて空気が生まれる。
訪れた先も、周りがざわついてなければ、とりあえず大事にするのはやめよう。
というようになる。
この日本人っぽい空気の読む雰囲気が、動画撮影ではポイントになっています。
だから大きすぎるカメラは、Youtubeの撮影では、知名度が低い間は不利に働きがちです。
逆に知名度が上がれば、大きなカメラでも芸能人のテレビ番組撮影のような空気を出せるので、
注目を集めたければ、有利に働きますし、影響力があればそういった事も多少は許される。
という個々の気持ちが働くので、お咎め無しという感じになっています。
ですので「小さいことはいいことだ」と、なるのです。
法律から考える危険性
Youtubeの撮影は、法律的にリスクを伴っています。
今Youtubeの撮影が許されているのは、「持ちつ持たれつ」の環境があるからです。
影響力のある人の中で紹介されれば、その地域やお店にメリットがあるからこそ、
受けても「投資」だと思ってやっている側面があります。
法律的には、肖像権や著作権などの権利の行使をされてしまったり、
放送法の営利や非営利の枠組みと、時事報道という建付が成立するのか否か。
このような点で考えると、黒よりのグレーであり、みんながやっているから許されるというのは、
あくまで相手側の好意で黙認されているという点を忘れてはいけません。
曖昧な中で、どのような答えを出すべきなのか
あるYoutuberの動画が参考になると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=L660FftzI-s
参考:スーツ交通「ガッツchのせいで鉄道系YouTuberは営利目的で撮影禁止になったのですか?これについて」
この動画の中での話を解釈も含めて要約すると、
許可について、問い合わせれば担当者は責任を負いたくないためにOKとは言わない。
だから、問い合わせるのは野暮というもの。だからと言って配慮がないのは間違いである。
それをネタにYoutubeの動画を作っているのだから、可能な限りの配慮をし、深いことは互いに踏み込まず
空気を読みWin-Winの関係構築すべき。
そのためにできる配慮を行動で示すのが筋だろう。
そんな感じのことを言っておられました。
とても素晴らしいと感じたのは、空気を読みWin-Winの関係構築の点です。
正直、これさえ出来ていれば法律云々はどうでもよくなります。
これまで話してきた問題の解決策は、
相手にもメリット与えれる状況や内容を用意することがゴールとなるでしょう。
とはいえ、それが簡単には構築できない。
そして少し間違うだけで、足を踏み外してしまったり、
空気を読み間違えて、トラブルに火が付いてしまいWin-Winではなくなってしまうから、
権利や法律云々が出てくるわけで………。
ということになるので、私はこの動画の全てに賛同は出来ていません。
ですが落とし所として理解出来ますし、共感もしています。
Youtuberの現状から考えれば、
Youtuber側に寄った最善手とも言えます。
とは言え、これはグレーであり正攻法ではないことは、伝えなければなりません。
空気を読むということは、何もしないということとある種同義でもあります。
もし問題になってしまえば、不利になるのはYoutuber側に傾きやすいのは
リスクであることは抑えておかなければなりません。
ステマ規制法が施行されて、広告物と動画を分離する必要性が求められています。
すると、放送法の枠組みや建付とのバランスにも影響しやしくなってくることを考えれば
のりしろの部分が狭くなっており、シビアになっていくでしょう。
すると、行き着く先としては、Youtubeの撮影では波をいかに立てないか。
立てない形を前提とした建付で、了承と賛同を得ていくか。
というのがポイントになってくるのではないでしょうか。
というところでどんなカメラが良いのか?
というところで本題に戻るのですが。
Osmo Pocket3の強み
Osmo Pocket3は、画質の良さ、手ブレの少なさ、小さく小型。
ワイヤレスマイクの連動性を持った小さくてパワフルなカメラということです。
そして上記の問題に対して、目立たず、
しかも綺麗に撮影できるという点で頭2つくらい抜きに出ている印象です。
スマホで撮影するにしても、外で歩いたりするには、小型のジンバルが必要になり、
マイクを付けると仰々しくなり、すぐにYoutuberかな?
と、勘づかれてしまいます。
Osmopocket3は、スマホよりも小さく、握って持てば、
飛び出ているのは、拳一個分にも満たないカメラ部分のみ。
非常に小さく、周囲への影響は最小限です。
そしてVlog系のカメラのような高画質。
スマホは操作が簡単な分、撮影の細かな設定が省略され、
出来ないことが多いカメラでもあります。
高画質で撮れると言っても、ややアプリの性能に頼っている面があり、
カメラの性能で言えばそれほど高くありません。
Osmopocket3は、Vlog系のカメラに近いレベルで高精細に撮れる点も非常に良かったです。
ダイナミックレンジも高く、
HDR撮影をすると空を白く潰すことなく綺麗に撮影できます。
色に拘りたいのであればlog(色情報を少なくし、
白飛びや黒つぶれを可能な限り減らした)撮影も可能で、
色味の調整幅が広く編集コストとトレードオフになりますが、魅力的です。
ただやはりlogと言っても、センサーはVlog系のカメラよりも小さいので、
やや粗さがあるので調整は少し大変なのでリッチ感はやや劣ります。
とは言え、そこは一般的なYoutube撮影では優先順位はそれほど高くならないでしょう。
それよりも手ブレによる画面揺れの方が気になりますし、
その点は、ジンバル機能が備わっているOsmopocket3、抜かりありません。
横揺れは綺麗に収まっていて、普通に歩き撮りをしても、気になる要素はなく
ジンバル歩き(アシモの歩き)をすればスムーズな前後の移動ショットを撮影することができます。
カメラが軽いのでジンバル歩きも周りの目さえ気にならなければ、負担はほとんどありません。
アクションカムような広角感もなく、普通のカメラとして使えます。
操作やREC音を設定でミュートに変更できるので、
静かなカフェなどでも空気を壊すことなく撮影できます。
この辺りのYoutube撮影での使い勝手の良さは、スマホよりも良いと感じます。
そして何よりもDJI mic と連携してワイヤレスマイクで音声を収録できる点です。
街の中はどうしてもガヤガヤして出演者の声が遠くなりがちです。
しかもワイヤレスマイクは一般的にトランシーバと同じで、受信機が別になっており
受信機からケーブルでカメラやスマホで接続する必要がありました。
DJI micはその必要がありません。
Osmo Pocket3本体の中に受信機が内蔵されていて、
最大2Ch(2人分)のワイヤレスマイクを使うことができます。
2Chあるおかげで、Youtube撮影で必要な掛け合いの撮影や
インタビューなどの撮影もOsmopocket3だけで実現でき
撮影コストが非常に小さく納まっている点が、魅力的です。
問題点の解消を目指すOsmoPocket3の良さ
上記の問題云々は、周囲への影響度合いによって「迷惑」となるのか、
「許される」範囲に収まるのか。といった線引きがされます。
この線引きに具体的な指標はありません。
全て受けての感じ方に委ねられます。
だからこそ、後から対応ではダメということです。
最初から行われている必要があるのです。
では迷惑とはどういった状況が想定されるか。
判断基準は二つ考えられます。一つは撮影のために安全基準を逸脱した行為です。
許可なく、安全基準を逸脱したことをしていれば、他の客も真似してしまう可能性など考慮すると、
運営側は注意をしなければならなくなってしまいます。
もう一つは、「周囲の客の迷惑になっているように見える」という点です。
お客様は、次ぎリピートするかもしれない可能性を秘めた人です。
そこで不快な思いすればリピートしなくなってしまうでしょう。
運営側からすれば、それは「損失」です。
だから注意もされますし、NGにもなります。
この時点でWin-Winではなくなってしまいます。
これらを回避するためには、
小さく、小回りが利いて目立たない。何かをやっているかを周囲に悟られないレベルで済む必要があります。
するとVlog系のカメラもNGになりやすいでしょう。
スマホ撮影もジンバルを付けて、
ワイヤレスマイクの受信機まで付いていれば仰々しくなり目立ちます。
Vlog系のカメラよりも焦点距離が短いので、隣合わせでも撮影ができますが、
近くだとやや画面を埋めがちでカメラマン的には少し距離をとりたいと感じることでしょう。
Osmopocket3であれば、
肩がぶつかる距離でも、広角で手持ちでも十分に画角を確保でき、
アクションカメラのような歪みも感じません。
そのため、画角のために距離を取る必要が最小限で済み
迷惑を掛ける可能性が他のカメラと比べて一番少ないのではないでしょうか。
暗いところも明るいところも、それなりに強くアクセサリーもほとんど要らないでしょう。
セッティング変更のためにバックをグチャグチャして、仰々しい感じを出さずにすみます。
この点が非常に素晴らしく、Youtube撮影に最適と感じました。