地方自治体を盛り上げるにはどうすれば良いのか。
コロナの影響が下火になり、この辺りで挽回したいところなのではないでしょうか。
今回は、地域を盛り上げるための、プロモーション動画について考えていきたいと思います。
得する人
・地方自治体の広報担当者
・地方プロモーションに関係している人
・動画クリエイター
得する内容
・地域のプロモーションの考え方が分かる
・スタンダードな方法が見えて来る
・次ぎの地域プロモーションの戦略が見えて来る
プロモーションを始める前に
動画を使えば、効果的なプロモーションが行える。
そう思っていませんか?
ついつい、状況が悪くなると、「手段」が「結果」を作ってくれると思いがちです。
そんなことはありません。
適切な「手段」でなければ効果を発揮しません。
俯瞰して考えてみれば誰にでも分かるようなことです。
ですが、そうならない。
原因はそれほど、現在の状況が悪く、色々なものが逼迫していて
冷静でいられないというのが、各地域の人たちの心理的状況なのではないでしょうか。
その気持ち、お察しします。
分析をすればするほど、憂鬱になるのかもしれません。
地域の資源や資産の乏しさや、関係諸処の人達の頭が硬く実行性に問題がある。
そもそも、予算がない。
成功事例を見る度、憧れと嫉妬、プロモーションの方法が一つ一つと減っていってる気がする。
悶々とした気持ちになってしまっているのではないでしょうか。
頭が回らなくなり、いつの間にか「手法」に救いを求めていたのだと思います。
もうやめましょう。
プロモーションを始める前に、もう一度リサーチするところから始めましょう。
課題を先に出す
地域の良い部分を見付けるよりも、課題を出す方が簡単です。
課題のない場所は日本にはもうどこにもありません。
課題といっても様々あり、地域のプロモーションに影響を与える課題が
どのようなものか分からなくなってきます。
そこでポイントです。
二つテーマに絞って課題を精査してみましょう。
・その課題は地域の人口増減に関わる課題か。
・その課題は流動人口に関わる課題か。
地域のプロモーションにおいて、求められている結論は一つしかありません。
その地域に落ちるお金が増えることです。
そのための手法は二つ。
一つは、その地域の人口が増えること。
もう一つは、他の地域や国からお金を落としてくれることです。
どちらが金の卵なのか
理想は、その地域に住んでもらうことでしょう。
住民票を移し定住してもらう、定住による経済効果は、長い目で見ればインバウンドよりも効果があります。
逆の視点で見れば、経済が回れば、そこに住む人が現れます。
経済を回すのが先なのか住んでもらうことが先なのか、いったいどっちが良いのかわかりませんね。
一見すると、定住してもらうことが優先されるように感じますが結果的には逆です。
経済を回すことを優先させた方が、定住する人は増えるでしょう。
それが上手く行かないように見えるのは、地域独特の利権などが絡んでいる場合です。
または、地域の各セクションごとのコンセンサスが取れておらず、縦割り社会の弊害により局所的な資金の投入しかできず
経済が回転し始めるまで行かずに失速してしまうのが、原因だと感じます。
自衛隊駐屯地誘致による経済効果
あまり出ていない情報ですが、自衛隊の駐屯地がある地域は、潤っていることが多いです。
理由は、最低でも100人以上の隊員がその地域で生活をし経済を回してくれます。
自衛隊隊員には、所帯を持っている人も多く、転勤でも単身生活を選ぶ人が少ないのも特徴です。
転勤が決まれば、自衛官は住民票が移ります。
それも、奥さんや子ども、一家そろって移り住んでくれるとなれば大きな収穫になります。
しかも、少なく見積もっても100人以上の規模で安定して人を、ほぼ確定して呼び込むことができるのです。
奥さんや子どもも増えれば、安定した消費行動が期待できます。
スーパーマーケットや病院、飲食店、飲み屋といった町の中核となる機能が自然と集まってきます。
駐屯地の機能として、必要とされる物品の納入や建設など自衛隊としての経済効果も期待できるでしょう。
期待値と安定性の高い経済効果が期待できることは、間違いありません。
※参考1 佐世保商工会議所基地との取引実態調査
※参考2 宿毛市自衛隊誘致調査 委員会調査報告書
このような大きな母体を呼び込むことが、地域にとって重要なのではないでしょうか。
ここで知っていただきたいのは、人が多く働く母体を呼び込むことのメリットです。
経済活動を地域で行って貰うことで、人口を安定的に増やす施策になるのではないでしょうか。
とはいえ、課題がないとは言えません。
このような大きな母体を呼び込むことで失われるものやトレードオフされるものもあります。
観光資源などをベースにしている地域では、景観が失われ既存の顧客を失うリスクや、
自然環境悪化による、新しい課題や魅力の低下が予想されます。
これらの誘致などは、担当者の枠を越えてしまうことがほとんどです。
政策レベルでの改革が必要であり、担当者レベルの力では、動かすことができません。
政治家は地元に密着していることが多く、利権が絡み始めると思うように話が運ばず
代表が替われば、政策が変わりプロジェクトが頓挫してしまうリスクを伴います。
できるプロモーション
実行性の観点から考えると、担当者としてはもっと違う現実的な話を聞きたいわけです。
選択肢として、既存の流れを壊さず、今あるものを活かすプロモーションになるでしょう。
すると、観光資源を活かしたインバウンド需要を期待したプロモーション活動になります。
そこで重要になってくるのが、導線づくりです。
プロモーションの本質は既存のものを「魅せる」ことです。
現実的に存在しないものを見せることはできません。
プロモーションはいままであるリソースや資産を
どのような切り口で魅せてゆくかが、ポイントになります。
地域のプロモーション動画で大事なこと
2021年現在、自然豊かな景観日などの要素は当たり前となりました。
理由は、動画による希少性の減少です。
同じよな打ち出し方により、相対的な魅力の点で薄れてしまい埋没しがちになっています。
動画というプラットフォームの中では、その瞬間瞬間で埋没しない「新しさ」や「希少性」が露出の面では重要になります。
ですが、行き過ぎた要素は、動画的な面白さに繋がってしまうリスクが伴うことを忘れてはいけません。
地域のプロモーション動画では、その地域の人の理解も重要になります。
Win-Winの関係を保つこと。
担当者のバランス感覚も重要となるでしょう。
目的を明確にする
「何」を魅力とするのかが、ポイントになるでしょう。
地域ごとのリソース(魅力的資産や資源)は、様々です。
しかし、それらのリソースは同時に生産性の低さなどは両手を挙げて歓迎できるものではありません。
季節の違いによる、魅力の低下も加味する必要があります。
観光を軸とした場合、閑散期に対するダメージを把握しておく必要もあるでしょう。
一般的な観光だけのものから「こと」消費へと変化しましたが
「こと消費」についても希少性がどこまであるか、考えてゆく必要があります。
何故なら、どの地域も「こと消費」への取り組みを行い、客の奪い合いが起こし始めるからです。
これからプロモーションのことを考えると
「こと」消費が当たり前になった未来を想定した、
新しい視点でのアプローチがこれから必要になってきます。
変わらないのは「希少性」です。
「こと消費」を重要視したきっかけを思い返すと、分かり易いのではないでしょうか。
今までは行くだけで価値があり、希少性が高かったからです。
しかし、写真や動画が誰でも見られるようになったことで景観を楽しむ「行く」だけの観光に魅力が感じられなくなった。
そこで、新しい価値感として「体験的な要素」を盛り込むことで希少性を打ち出してきました。
どの地域でも「こと消費」を重視した体験プログラムが組まれるようになると、希少性が薄れてきます。
また違ったアプローチで、そこでしか味わえないと言えるようなものを準備しなければなりません。
観光も、他のライバル地域とのイタチごっこだったのです。
現状の厳しさを再認識する
人口はより密集化します。
大都市への流出は、基本的には防げません。
何故人が出て行くか考える必要があります。
仕事が少ないことの問題かもしれません。
仕事の割に収入が見込めないという問題かもしれません。
他にはインフラが密集していないことへの不満や面倒かもしれません。
現在大きな課題になるインフラの問題は医療などの問題でしょう。
物流についてはAmazonなどの拡大で必要なものをネット注文することで
どこでも商品を受け取ることは可能になりました。
しかし医療や介護などはそうはいきません。
交通+医療、他家族が連携できる距離を考えると
地域にとってインフラ上の課題はきっても切り離せず
プロモーションの体裁がよくても定住などの
持続効果に大きく影響してしまいます。
これらの現状は見て見ぬ振りをするのは危険です。
そしてこれらの課題は直ぐ隣街でも起こっていますし、大都市と呼ばる以外の市区町村は
規模の違いはあれど同じような課題を抱えていることを忘れてはいけません。
そのため、地域プロモーションは同種の解決策を出す
競合が多いという問題が発生します。
このような現状を忘れずにプロモーションに
取り組む必要が出てきます。
出展:総務省統計局「人口推計」より
出展:H29年度「田園回帰」に関する調査研究報告書より
土地の魅力とは
土地は地域の土地柄が分かる様子の映像になります。
主にドローンで海や川、山間部の様子を撮影した映像が分かり易いでしょう。
他には、PRする地域の自然のアップです。
葉っぱや虫、太陽の様子や風などが含まれます。
土地の魅力は都会に住んでいる人にとっては価値のある映像です。
都心部は、周辺がビルが多く
人口密度が高い場所に住んでいる可能性が高いです。
そのような場所に住んでいる人にとっては
空間が広く緑豊かな場所は魅力的に映ります。
今現在の生活感にはない様子がそこに映っていることで
魅力的な印象を作る事が出来ます。
ポイントは高画質、繊細さがここでは重要な要素になります。
人間の目は肥えていますので、繊細さの違いはどんな人が見ても気付いてしまいます。
しかし、それを言語化できないためになんか、違う。
「綺麗な方がいい」という感想になります。
そのような感想がある場合には、高画質な映像を求められていると
捉えておくのが良いでしょう。
追記
高画質の定義について
高画質の映像を求める場合は4K画質にしておくことをオススメします。
自然環境のキレイな様子は緑の葉一枚一枚のディティールがしっかりしている方が美しく見えやすく
自然環境では4Kや8Kといった画質での効果は人物を中心とした映像よりも重要度は高くなります。
一方人物の紹介、街の建物の景観などではその重要度はそれほど高くありません。
土地の魅力とはどんなものかを多角的に考える必要があります。
地元の魅力を再発見する方法
出展:H29年度「田園回帰」に関する調査研究報告書より
調査結果でも分かるように、移住定住の施策事態の効果はそれほど高いと言えない状況です。
現状での魅力評価は、都心部での生活を変えたい
自然豊かな環境の場所で現在と同様の仕事がしたいといった感覚のものが多い現状です。
すると、土地の魅力の判断材料としては、土地の豊かさと同じようにインフラが
整っていることが重要になると判断します。
ここでのインフラや医療や教育、通信といった環境です。
これらの環境が都心部と変わらない条件であれば魅力的に映っているといった判断です。
この結果は周辺立地やアクセスなど市区町村だけでは解決できない課題が含まれており
これらの魅力を兼ね添えた立地に恵まれた場所が優位に働いてしまうでしょう。
そこでこれ以外の魅力を開発していく必要があると考えています。
新しい魅力の開発
魅力はそこにいる人では気付きにくいものです。
これは様々な慣れやバイアスが掛かってしまうことも含まれますが
専門性の視点が欠けている点も考慮しなければなりません。
2021年現在では土地の魅力の評価を一般的な視点から
専門的な視点に切り換えることをオススメします。
理由は、同じような土地で同じような課題を抱えている市区町村(ライバル)が多いためです。
そしてその回答も一般的なものになり、他との比較をした時に同じように見えてしまい候補から落ちるからです。
専門的な視点は一般的な回答ではなく業界やある一定の界隈などで
魅力的に映る視点を得ることが可能になります。
専門的な視点
・地質や生物学における専門的な視点での魅力
・鉱物や資源などにおける専門的な視点での魅力
・農作物、畜産などにおける専門的な視点での魅力
・大気や空気などにおける専門的な視点での魅力
・ネットインフラに対する専門的な視点での魅力
・知名度がまだ高くない趣味や遊び嗜好に対する開かれた場所の提供や解放
主に研究開発などにおける開かれた場所や環境の提供からはじめ
商品の開発、製造、販売などに展開していく流れを考えた
地域のプロモーションを進めていくのが良いでしょう。
これらの視点は一般人の視点にはない部分での魅力です。
これらの魅力は全国から人が押し寄せる魅力にはなりません。
しかし、ある一定の人達や業界の人からは非常に注目や感謝をされることで
一定数の人を呼び込むことが可能になります。
そしてこれらの独自性はメディアによる注目を浴びやすく
メディアが記事やニュースに取り上げることで全国化に注目を浴びる形を作ることができ
新しい流入を作り出す事が可能になります。
すると、流入人口の増加、経済の再発展に繋がり総合的に
市区町村の成長回復に繋げることが可能になります。
このような流れをプロモーションしていくことで長期での結果を出していくことが
地域のプロモーションではの鍵ではないかと考えています。
物産
地域プロモーションには物産を紹介する映像が含まれています。
物産はその地域の地産としての魅力です。
その地域では手軽に入手できるという感覚は他にはない差別化のポイントの一つです。
物産を映し出す方法として、商品の映像もありますが
原材料となっているものを入れるのもポイントです。
原材料が水ならば、山や川、湧き水などもそれらに含める事が出来ます。
職人技のような技術的物産の場合は、人になります。
作業や制作の風景を入れ込むのがよいです。
職人技のような技術はたとえ自動化が進んでいても人の手を介している方が
映像の見栄えと、視聴者の求めている答えに近いものになります。
自動化が評価されるのはコストダウンや働きやすさなどの
コストパフォーマンス面と繋がっている時だけです。
商品を販売する場合には、人の手や知識が介在する方が望ましいと言えます。
文化
地域を代表する例として取扱しやすいのが文化資産です。
文化資産は移動が不可能であり、地域と直接的な関係にあり映像映えの要素として
取り入れられています。
文化資産を映像で取り扱う時は
その文化資産の観光価値がどれほどあるかを検討するのが良いでしょう。
というのも、文化資産は地域の特性を打つ出す事実として有効ですが
視聴者の価値に繋がっていない場合が高いです。
視聴者の価値とはその場所に実際に行ってみて
「良かった」「楽しかった」という感想が得られるかどうかによります。
風光明媚な要素や近隣での食事による体験価値がイメージ出来ない場合には
あまりポジティブに働かないでしょう。
一般的な地域プロモーションの動画は
これらの組み合わせになります。
しかしこれでは、他と変わりません。
もちろん自治体や市区町村の担当者からすれば
地域にしかないものを紹介し特別であることは変わりません。
しかし視聴者は他の地域の特性や特色も分からず見てしまうことが多いです。
そして比較されるのが映像の質感や雰囲気といった曖昧なものです。
地域プロモーションの課題
地域のプロモーション動画には課題があります。
まず同系統の作品が並んでいるということです。
これは作品が悪いのではなく同じ雰囲気のものが多いために
違いが分からず埋没してしまうということです。
もう一つは動画のメッセージが見えない点です。
訴求点と呼ばれるような部分ですが、動画を見たときに何を想って欲しいのかが
見終わった後に分かりづいらい作品が多いという点です。
この二つの課題について考えたたいと思います。
同系統の作品が並ぶ理由
公官庁の仕事となるとリスクがとれないという部分は分かります。
担当者の一任と言われながらも決済時には
上司の確認とチェックがつきのものです。
キャリア志向の上司がいる場合には
新しい試みのある提案は保身から中々OKサインが出ません。
そのため、他の市区町村でのPRと変わらない
PRの提案内容に修正されがちなのは分かります。
視聴者視点で考えた場合、同じような動画は先手が圧倒的に優位です。
5年前ならば画質やドローンなどの演出の違いで後発の優位性などがありましたが
2020年現在、高画質でありドローンのシーンも含まれている動画が十数個あります。
すると視聴者からは違いが分かりません。
ちょっとした違いや独自性は地域で必ず存在していますが
都会疲れや地方に出たい、戻りたいと思う人にとっては代わり映えのしない
動画に見えてしまいます。
二つの解決策
一つは、決裁権の上位者に担当社が直接的コネクションを持つことです。
「釣りバカ日誌」や「サラリーマン金太郎」のような直接的コネクションを持ち
提案前段階で根回し的に動き、興味や価値を理解してもらうことです。
最上位決裁者のOKが出るとなれば、中間層の決済権者はスルーに近い形になるでしょう。
一番案が正確に通る可能性がありますが、関係性を作れるかという難しさと
公官庁上層部の任命期間の短さを考えると
運に近い部分があるというのは確かです。
もう一つの解決策として
動画制作後の埋没リスクについて言及する方法です。
説得の方法としては、動画の埋没の方がキャリアに
傷が付くという形でのプレゼンが大事になるでしょう。
右に習え型のスタイルをとった方が危険であり
上層部から指摘の対象になりやすいという説明と
数字的根拠が出せるようにしておくと良いでしょう。
提案が難しい
二つ目の課題は、魅力を発掘できていないという点です。
都会への憧れや他の地域と見比べてしまい、自分達の地域が魅力的ではないと
どこか及び腰になっている印象を感じます。
これらの問題は地域に根付いてしまっている
メンタリティーのデメリットです。
及び腰で隣の芝生は青いために地元地域の魅力に気付けず
探し、発掘するために外部の力を
借りなければならずその予算が捻出できないため
発掘がされないまま放置されてしまうというネガティブループになります。
解決策は地域の人達全員に価値を体験して貰うことです。
内容は町興しになるので、担当者だけでは再現できない内容かも知れません。
人の心を動かすには体験と結果だけです。
地域という人の数を動くのは結果が先です。
結果があり体験へと繋がっていきます。
そしていつの間にかそれが地域の文化となり、誇りになる。
その流れを作る必要があるでしょう。
結果を作る流れ
1 テーマの打ち出し(アートの街など)
2 テーマを実行する(周囲の反対と戦う)
3 人の流入がある、経済循環が起こる
4 地域の人の賛同が得られるようになる
5 地域の人も共同で参画しだす
6 テーマの街を堂々と打ち出す
7 文化になる
8 地域の人の誇りとなる
地域のプロモーションとして使えるようになるのは
「3」のフェーズになってからです。
「3」以前ではコンセプト動画が必要になります。
このようなテーマで地域を活性化したい
その後どうなるというビジョンを見せるための動画になります。
一般的には説得のための説明会向けな内容です。
モデルルームや新規マンションの説明会などで
見るようなイメージを持って貰うのが良いと思います。
フェーズ「3」以降は、フェーズ「6」までフェーズごとに
地域のプロモーション動画を発信していくのが良いでしょう。
フェーズ「4」の段階になれば新聞やテレビなどの取材も入ることになるでしょう。
その時にメディアに提供する動画素材としても使えます。
フェーズ「5」になれば他の地方自治体からの視察も予想されます。
この段階にまでなれば、人が人を呼ぶような循環にもなるでしょう。
複数のテーマを求めすぎる
地域のプロモーション動画ですが動画の制作費は
大きな予算と言っても過言ではありません。
するとその予算の中で様々な要望を入れ込みたくなってしまうものです。
動画の特性上、様々な要素を盛り込むと
何が伝えたいのか見えないものになりがちです。
何故なら、情報量が多いため道筋と答えが分かりにくくになります。
そのため>伝わらない動画</spanになってしまうのです。
動画を作る時はテーマを絞るのが得策と言えます。
テーマを絞る時に大切なのは地域プロモーション動画で
何をPRするのかを明確にすることです。
街をPRしたいだけでは足りません。
これは地域側の要望であり、視聴者の要望ではありません。
視聴者の要望に応える動画のプロモーションテーマを決める必要があります。
観光での流動性を高めたい。
というテーマがあるとすれば観光用のPRになります。
観光のプロモーションと言えども誰にアプローチするのかが鍵になります。
老若男女にアプローチするのは避けた方が良いでしょう。
学生なのか、カップルなのか、20代夫婦なのか
60代夫婦なのか、外国人、インバウンド向けなのか様々な要素があります。
これらを絞り込むまでテーマは絞った方が良いでしょう。
この方が効果的な地域のプロモーションになりやすいです。
市区町村の人口を増やしたいという場合も同様です。
引き続き定住してほしいのか、他の地域から移住してほしいのか
誰に住んで欲しいのかを絞り混む必要あります。
絞り込みをすることでメッセージが強くなり
動画の中でも導線がしっかりとしたものになり
より伝わる内容になるでしょう。
地域のプロモーション動画のポイントは
テーマとメッセージ性を作り込むのが鍵となってきます。
若者を取り込むためのプロモーション戦略
都会育ちの若者が地方で定住したいという場合のオススメの見せ方を紹介します。
ポイント
・雄大な自然/大パノラマ
・インフラの充実
・居住性
・トレンディーさ
若者を取り込む場合は上記の要素が必要となります。
都会に疲れたから地方に行きたいと言っても
地方でも都会の快適性を求めています。
住めば都というのは、説得材料になりません。
結果論です。
若者が求めていることはわがままな内容と思われるかもしれません。
実際わがままだと思いますが、それぞれの地域で
若者を綱引きをしているのであれば、若者が喜ぶような要素を
見せていくしかないというのが方法論となります。
大自然のある雄大さの中で
都会のような快適で自由なライフスタイルを送りたい。
これが若者の地方に求めているイメージです。
大自然以外の部分をどのように見せていくかを説明していきたいと思います。
インフラの充実
インフラの充実で重要な要素はインターネット回線です。
回線が引いてあるだけでは足りません。回線速度と安定性が重要いなります。
最新のネットゲームが楽しめるレベルの回線速度と安定性が実現出来ていると
非常に満足度は高いでしょう。
食料や衣料品の立地的優位性は重要度が下がってきている印象です。
食品は7km県内に中型スーパーがあれば問題ないでしょう。
衣料品も県の中心街で購入できるレベルであれば問題ないという感触です。
居住性
居住性は重要度が高くなってきています。
自由なライフスタイルの中の基準の一つに居住性があります。
この居住性で大事なのは防虫です。自然は好きでも虫が苦手という感触です。
虫が入らないような対策がされている家が求められている印象です。
デザイン性も重要視しています。
デザイン性には日本の古民家を求める人もいれば
西洋風の白を基調とした部屋を求めている人もいます。
その他、空調です。
クーラーや暖房に対する設備が充実しているとポイントは高めです。
トレンディー
トレンディーさとはライフスタイルの再現性です。
今の若者はライフスタイルがファッションのようになっています。
世界感にお金を払います。
その中で重要なのがライフスタイルの再現性です。
その再現性の中に居住スペースや自然が内容している形になり
そして自己充実感を高めるに発信媒体が存在している。
そのれを支えるインフラがインターネットになっています。
そのために、移住をプロモーションする前から
ライフスタイルの提案が出来る要素が入っていると良いでしょう。
ライフスタイルにはキャンパーのようなキャンプ中心の生活をしたい人や
フォトグラファーのように自然写真を撮りたい人向けや
コーヒーや自家製パン、ピザなど趣味に特化した生活が実現出来る
許容の広さをプロモーションし
市区町村が応援しているという形で魅せるのが良いでしょう。
近年ではYouTuberやプロゲーマーのような屋内生活が中心で
すぐそばにある自然で心と身体を癒やすというのも一つの提案だと思っています。
地域プロモーションでは綺麗なその土地の映像も重要ですが
移住者を増やす場合には、どんなライフスタイルの生活が実現できるのかが
想像しやすい映像作りがあると良いでしょう。
動画を作りたい時
ライススタイルを見付ける必要性を分かっている
制作会社に依頼するのが良いでしょう。
地域の良さと、その良さを活かすためのライフスタイル提案は
時間が掛かるかも知れません。
しかし定着してしまえば、その地域の文化となり
多の追従を許さないオリジナリティーになります。
ライススタイルを見付け出し
地域のブランド作りのアイデアから一緒に考える
ソラノウエクリエイティブワークスにご相談ください。
まずは資料請求からお気軽にどうぞ。